興南高校が千葉国体でも頑張っていますね。
きのうの1回戦では、仙台育英に快勝、
明日の準々決勝で勝利すれば、勝ち残った4校がいずれも1位扱いになるそうです。
千葉国体は雨に祟られ、
決勝戦やらが実施されずに片付けられてしまうゲームが続いています。
会場の日程調整等の問題からなんでしょうが、
ちょっと投げやりですね。
「大会さえ開催出来たらそれでいい…」
そんな体育会系人種の心情を理解しない主催者側の理屈が幅を利かせてるようです。
で、島袋投手は相変わらずのメリハリ投法で粘り腰ですね。
打線も相変わらずここぞと云う時の劇場型で、とってもユニークです。
明日の関東一高とのゲームで勝利すれば、一応1位になるようですから、
春・夏・国体の三冠達成となる訳です。

先日、丁度、石垣島の八重山商工の甲子園を題材にしたノンフィクションを読了したところです。
八重山商工は、沖縄の離島からの初めての出場だったのと、
現在、ロッテの投手・大嶺祐太君が大活躍したのとで記憶に残っていると思います。
その作品は、「南の島の甲子園~八重山商工の夏」と云う題で、
2006年度ミズノスポーツライター賞を受賞しています。
作者は下川裕治さんです。
彼はアジア(バンコク)を中心にした紀行本は沢山出していますが、
このようなノンフィクション物を出すのは初めてではないでしょうか。
かつては野球少年だった(父は高校野球の監督だったそうです)ようですから、その素地は十分あったようです。
当時、石垣島は甲子園出場で大騒ぎだったそうです。
作者は旅行作家ですから、人間描写に長けており、観察眼があります。
沖縄の離島の人々の抑鬱感、劣等感、挫折感に…
反発心、連帯感、夢、希望…
灰燼から不死鳥の如く蘇るアララガマ精神(八重山言葉じゃない…)のような…
そんなごちゃごちゃした気持ちが、読み手にどんどん迫ってきて、
思わず感動してしまう場面もあったりして、
ノンフィクションらしくないとも言えるような印象的な作品でした。