沖縄の陸地面接の3分の1は「琉球石灰岩」の台地です。
石灰岩は水に溶け易く、簡単に侵食されるので、
浜辺にゴロゴロと転がっている巨石を度々見かけることがありますが~
よく「津波石」とか称され、
大地震の際の津波で沖から運ばれて来たように言われています。
が実は、断崖の一部が侵食されて落下したものだったりするのです。
それが更には、転がり落ちた先で、再び波に浸食されて下部が抉られ、
形状が球体に近づくものですから、
まるで「沖から転がってやってきた」ように見える訳です。
でもその方が、遥かニライカナイからやってきた使者のようでロマンチックですけどね…

で、万座毛辺りの断崖にも、波に浸食されて出来ている洞窟があちこちにあり、
その一つに案内されたのが、この画像です。
ショップのお兄さんによると、ここには余り入ったことがなかったようで、
ミニ鍾乳洞になっている狭い入口を潜って進入すると、
そこはちょっとした谷底のようになっていて、見上げる上に、そこの島(野生化したヤギだけが棲む無人島です。島の名前はあったか無かったか…)の陸地が見えるのですが、大きな亀裂があって近付けません。
反対の海側へは、これまた狭い隙間を這い進んだ先に忽然と大海原のパノラマが出現します。
この陰と陽のギャップがエキサイティングで、プチ探検家の心境を楽しむことが出来ました。
鼻の穴を膨らませて、息子と思わずガッツポーズの有頂天でしたが~
この後、足場の不安定なサンゴ石灰岩の断崖にへばりつきながら、
カヤックを舫ってある海面まで降下するのに一苦労するのです。
突然の嵐に見舞われたことと言い、
楽しくも、ちょっぴり恐怖感のあった万座沖海上散歩でした。