「門中」に対する沖縄の人々の意識の事を書きましたが、
それを象徴するのが「門中墓」です。

沖縄では、何処を歩いていても、
沖から陸を眺めていても、
知らない人は、「何故こんな所に…」とか、
忽然と出現して思わずドキリとするような、存在感を持っています。
小禄地区散策でも、色んな亀甲墓や破風墓を見ることがありました。
画像中央の巨大墓は、「大里門中之墓」とわざわざ石碑まで設置して顕示しています。
その左隣の「内間門中之墓」は真っ白にリニューアルされて改築されており、丸でマンションの様相を呈しています。
広い墓前敷地には、一族が大勢集合して宴会を開けるよう~
テントやテント用ポール、金具類を収納した倉庫まで設置されています。
県内一と謂われる糸満の「幸地腹門中墓」も、長年の間、改築と増築を重ねて巨大化したそうです。
中には、門中専用のトイレや駐車場が誂えてあったりして、
正に、一族の資産とも言える存在です。