ところで~
山口市内には、造り酒屋さんが3場あります。
「山頭火」の金光酒造、「杉姫」の山城屋酒造、「福正宗」の木下酒造~
私は、個人的には、山口県の酒ではこの「山頭火」が秀逸だと思っています。
一時は、杜氏さんがいなくなったりして、蔵存続の危機もありましたが、現在では、新酒品評会でも好成績を出しており、毎年安定した酒質を楽しめるようになっています。
(「桶買い」造り酒屋さんの経営戦略は「地ビールブームに肖る」)
もう2場の酒造場はどうかと言えば~
商品の出荷はしていますが独自の蔵を持たないという「桶買い」をやっています。
他所の酒造場から桶ごと購入する、いわゆるOEM販売というやつです。
「桶買い」について云々する気はありませんが、造り酒屋さんとしては、杜氏さんを持たない訳ですから、営業の点で言えばちょっと寂しい話です。
そして、こうした造り酒屋さんとしては、多角経営等で経営の活性化を図る所も出てくるようです。
平成8年頃、「山城屋酒造」は、折からの「地ビールブーム」に乗じ、バイキングレストランの経営に乗り出しました。
山口商店街の中であり、お城を模した瀟洒なレストランは、それまで商店街内になかったタイプということもあって、当事は人気を博しました。
目玉のアルコール類は、萩市で売り出していた地ビール「村塾」。
日本酒は勿論「杉姫」と例の「桶買い」元の酒造場オリジナルの吟醸酒飲み切りタイプ。
かく言う私も何度か足を運びました。
結構低料金で楽しめ、仕事帰りのサラリーマンや家族連れで混雑していました。
(以下、次号に続く…)