(山口の街が変わる)
7年前(平成14年)、あの「米山荘」がマンション用地として売却されたと聞いて驚きましたが…
それも束の間で、今ではすっかり綺麗に整地され、高層マンションが聳えています。
何事も昔の建物・風景がその役目を終える時と云うのはノスタルジックになるものでしょうが、
山口の街は今と昔の調和がとれていて、他の県庁所在地では味わえない程の落ち着いた生活を享受できる所だと思っていました…今までは。
「サビエル記念聖堂の陰と陽」の中で説明していますが、
街の中心「亀山」の北に位置する「鴻ノ峰」は山口の象徴の山です。
で、この山を守護するように鎮座している寺社が6社あります。
東から法聞寺、山口大神宮、多賀神社、高嶺神社、普門寺そして木戸神社です。
「亀山」を半分潰して建つサビエル教会の話は既に言及しましたが、現在とても気になっているのが、この「鴻ノ峰」の麓に鎮座する6寺社の一つ「普門寺」の周辺の様相がガラリと変わってしまったことです。
(「普門寺」周辺の事情)
この「普門寺」は、本尊は「十一面観音菩薩」で、抜苦与楽と苦難除去、怨敵退散、厄除け、除病息災の功徳ありとされています。
幕末に大村益次郎が西洋式の兵学を教えた「三兵塾」で有名なところです。
かつてはちゃんとした参道もあって親しまれていましたが、国道9号線バイパスの開通で分断されており、今は「山の端にひっそりと…」と云う風情です。
また、隣の民家は平成4年の台風19号の被害で屋根瓦が損壊してから長期間修繕されぬまま放置されていましたが、その民家が取り壊され、宅地造成のため周辺の斜面はすっかり丸裸にされました。
時代の流れであり、自由経済の当然の成り行きではありますが、私の「龍の掌」理論(「サビエル記念聖堂の陰と陽」参照)の仮説によれば、五本の指の中指が傷つき、これ迄守ってきた手中の玉が転がり落ちるかも知れない!
という結論に至るのですが…
(あわや玉が転がり落ちる…?)
平成17年(2005年)当時、吉敷郡各町との合併に伴い新山口市の初代市長選が実施されました。
選挙結果は3,000差の僅差だったのですが、
渡辺現市長と争い敗退した合志前市長は、旧小郡町への市庁舎移設の構想を掲げていたのです。
結局、市庁舎の移転計画は幻となりましたが、
「龍の掌」から「玉」が転がり落ちる、と云うショッキングな事態になる可能性を孕んでいたのですから、何とも恐ろしい私の仮説です!!
ところで、件の「普門寺」の周辺ですが~
今ではもうきれいに宅地化され、住宅街の入口にあるお好み焼やさんが繁盛しています。
丸で、「鴻ノ峰」から流れ出る地脈のエネルギーの恩恵を受けているような象徴的な存在になっているようです。