カヤッカーの論理と漁協の論理~錦川にて | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

イメージ 1

錦川は、リバーツーリングのレベルでは初歩級のレベル1だそうです~
家族でも楽しめるような…

出発地点は、第三セクター鉄道錦川清流線の「根笠駅」下
鮎釣り客のギャラリーの迷惑そうな顔々を尻目に、6名5艇で意気揚揚と~

天気も上々、流れは穏やかで、「ビールでも飲みながらのんびりやりましょうか~」などと呑気な事を言ってましたが~

川は常に水深がある訳ではありません。「淵」もあれば、フォールディングカヤック泣かせの「ザラ瀬」や「岩場」もあるのです。
何も考えずにフォールディングタイプで、しかもシーカヤックで川下りを敢行した私は、何と云う愚か者かを思い知るのです…


このシーズンでは、地元漁協のおじさん達が仕掛けた「簗(やな)」と云うトラップがあちこちにあります。
川の岸から岸まで竹板やら鉄杭やらをズラリと突き刺して流れを邪魔し、鮎の動きを制限して後から投網等で一網打尽にするものです。
これが、カヤッカーにとっては厄介なのです。
不用意に鉄杭に巻き込まれると、艇が傷だらけになるのは勿論、下手に引っ掛かろうものなら、バランスを崩して「沈」です。
「簗」の傍には、漁協の見張り小屋があって、おじさんが常駐しています。
密漁者を監視するのが目的ですが、下手くそなカヤッカーによる破壊行為を苦々しく思っているのでしょう…

そんな漁協のおじさん達は、この「簗」に、カヤックがギリギリ通過できるだけの「門」を作ってくれています。
そこだけ笹付きの竹竿になっていて目印になっているので、上手く流れに乗って艇側を擦らないようコントロールしながらやり過ごすのです…

川下りの最中、前方にこの「簗」の姿を見つける度に、内心「舌打ち」をしてしまうのですが、それはカヤッカーの自己中心的な論理~
漁協のおじさん達の温情に感謝しなければならないのです。