長澤まさみがまだ世俗ズレしてなくて純真無垢なのが新鮮です。こう云うキャラの時期もあったのです。
篠原哲雄監督~
田中麗奈の「はつ恋」や、
今年公開された「真夏のオリオン」(あの福井晴敏原作の)を手掛けています。
出演は、香里奈、谷原章介、成宮寛貴、大森南朋~
地元からは、さとうきび農家のおばぁに吉田妙子さんが登場しています。
人生の「起死と回生」をテーマに「キビ刈援農隊」の若者達を描いた作品ですが、
各々の登場人物のキャラクターが丹念に、それでいてミステリアスに描写されていて想像力が高まります。
国保料や国民年金を払っているかいないのか分からなくても、住民票は彼方にあっても、そこで生活する限り、消費は地元のGNPに寄与するし、消費税分は国や地方自治体に貢献しています。
援農隊として全国を渡り歩いている「田所さん」でなくとも、
リゾートホテルで働く人でも、離島でカヤックツアーガイドをしている人でも、観光旅行の筈がそのまま住みついてしまった民宿ヘルパーさんでも~
みんなこの地で何とか生きていこうと、悩みながら、足掻きながら、着々と地歩を固めようとしています。
そうした若者達の猪突猛進的なエネルギーが、沖縄のパワーの源なんだと思えます。
そんな連想を次々としてしまえるような爽やかな作品でした。