ゆいレールの市立病院前駅から山川町を抜け、急斜面に聳え立つホテル日航那覇の威容の傍を通って、坂下通りに入りました。
そこから那覇市街地方向へ一旦下ったところで、首里城へ上がる通りに合流したその通りをちょっと上がった所にこの寺院があります。
この辺りは嘗ては「万歳嶺」と呼ばれ~
首里台地の西端に位置する丘になっていて、松の木が生い茂り、「万歳嶺夕照」と称えられる首里八景の一つでありました。
今ではすっかり住宅街に囲まれていて、首里城から下ってくる坂道の一部としか認識しようがありませんが、
当時としては、世界に開く那覇港から勇躍する直前の、期待と不安を抱きつつ首里の街を離れようと云う所に建つ、旅人にとっての「道祖神」の役目を担っていたように思えます。
ここまで来るのに谷からの坂を登り詰めでしたので、境内の木陰でのんびり涼みながら、上気した身体を冷ましました。
お宮参りの家族連れが何組か訪れていました。長閑な光景です。