本土では、この季節に美味しいのは天ぷら~
特に、筍やタラの芽などの根菜類が旬です。
普段はご無沙汰していても、この時期になると不思議と恋しくなります。
料理店で出てくるあのカラリとした食感は家庭では中々出せないので、庶民としては非常に辛いのです。
一方、沖縄料理で早春を味わえるのが、「ニガナ」「チキナ」「島ニンジン」「フーチバ」など~
筍や土筆のような「アク」が少なくエグさがなくあっさりとした味わいです。
広島「うちなー」ではおまかせで料理をお願いすると、こうした季節の味を楽しめます(マスターの気分によりますが)。
バラエティに富んだ野菜を島豆腐や卵で和えたものが、小皿に何品も出てくると嬉しくなります。
先日は、これに「アバサー」の天ぷらと「スーチキー(三枚肉の軟骨部の塩漬けの煮込み)」がメインで付きました。
アバサーは、フグの仲間ハリセンポンのことですが、これは下関のトラフグやクサフグのようなあっさり・繊細な味ではなく、アンコウのようなゼラチン質勝ちのこってりした味わいです。
足ティビチの唐揚げのように、これを鷲掴みしてアチコーコーとかぶりつきます。
早春の味覚とは一線を画しますが、これはこれで野菜ものとのバランスが取れていて結構満足。
勿論このゼラチンは体にとても良いのですが、個人的には、メインディッシュより脇役の野菜に魅力を感じている、という話でした。
(既出)
HP「沖縄の話をしよう!」へ(http://2nd.geocities.jp/lmeg_mamo0821/)