物件21 栃木県 笹の湯相生館(下見) | ボヤジャントの呟き。

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2003年 4月26日

コメント・探検隊相棒兼運転手のM氏が先日、M氏の友人と共に出かけた際、その帰り道に発見した物件である。
群馬県は赤倉湖というダム湖のほとりに立つ、中規模の温泉旅館である。
彼からの報告当初では、車窓からの発見のため、物件名が分らず、そのおおよその目撃情報のみを頼りに大手はいきょWEBサイトにて
検索してみたものの該当するようなものが見つからず、すわオリジナル物件か!と思ったが、なんと既出でしかも超有名物件である事が判明。
まぁ国道沿いにあるし、物凄い目立つし。いままで発見されなかった方がおかしいと言えばおかしい。

足尾銅山観光を終えてから金精峠を越えてこちらまで走ってきたが、意外とある移動距離。
時刻は既に夕刻となってしまい、急ぎ足での探索となってしまった。
よって内部には突入していない。
目の前の国道は交通量が激しく多く、このような中途半端な時間帯での突入は発見のリスクが大きい。
もしこれから実行するのなら夜間に行うしかない。
だが自然光を利用しての写真撮影を主としている自分にとっては、この時点ですでにタイムアップとなっていた。
内部突入は後日に後回しとなる。

これで、大谷グランド・足尾銅山・相生館の3つの大型物件が宿題となった。
相棒のM氏はこの物件にたいしてはあまり興味を示している様子が無かったので、この3つとも単独突入となるだろう。

提携していた業者のプレートの多さからして
現役当時はそれなりに賑わっていただろうと思わせる。
おお!
この外観。
どっかで見たことある。
摩耶館か!
そういえば今朝、大谷グランドでもこんなのを見たなぁ。
この時代の旅館の浴場は、
こういうデザインがはやっていたのかも。
いいすねぇ・・・このカーブの感じ。
けっこう明るそうな浴室である。
ガラスがあまり割られていないのは、直ぐ近くに現役の旅館や
民家があるため。
しかしすでに既出のサイトでは内部の様子をじっくり紹介している。
と言う事は、静かに静かに作戦行動をすれば問題は無い
という判断が出来る。
正面玄関。
なんだか外からみても分るくらいに内部はやばい事になっている。
うわ!
緑一色!リューイーソー状態だ。
これはもとからの絨毯の色か?
それともカビ帝国?
雨漏れしているのに、窓と言う窓が締め切っている故に
こうなってしまっているようだ。
マスク必携を感じる。
相生館外観。
アクリルのベランダが安っぽい。
破壊されていないのが、ここの治安の良さを如実に反映している。
看板の汚れ方がなんだか火災でもあったかと思わせる。
物件全景。
保存状態はかなりよい。
内部探索に大いに期待が持てる。
正面の車寄せには相棒の愛車。
ケイタロウから4WDに出世した。
これで林道奥の廃村にも赴くことができる。
M氏。
興味がある物件に行く時はヨロシク。

この途中で、既出物件の風車レストランを見つけたが、見るものもなさそうな感じだったので素通り。
その他にM氏は三国峠の近辺で怪しげなコンクリートビルを見つけたと言っていたので、さんざん峠周辺を当たってみたが
見つからず。
本人の疲労による幻影であろうという結論に達した。
自分としては峠付近には民家が全く無いので、探検しやすい物件として期待していただけに残念だった。
ちなみに三国峠の向こう側、新潟県の湯沢温泉街付近にも廃ペンションや廃お土産屋が数件見受けられたが、どれもこれも小粒で見る価値もなし
ということで今回の探検には素材としても取り上げない事にした。


取り壊し情報
当該物件 笹の湯 相生館は、今年の6月に訪れた際取り壊しされ、きれいに更地になっていました。
結局突入する前に、召されたのであります。
R.I.P.