2003年 4月26日
コメント・廃墟探索をしていて思う事だが、予定通り予想通りに探索が終始する事はまれであると思う。
現地に向かう途中で交通事故に遭ったり、現場を見て拍子抜けし探索をやめてしまったり、
目当ての物件以外に突入した物件がとても当たっていたりとか、いろいろある。
特に単独で探索を行うよりも、複数人数であれやこれやと話しながらの移動や探索ともなると、
これまた事態は非常に多岐に渡って流動する可能性が出てくる。これは面白い傾向だと思っている。
今回のこの大谷資料館はその典型と言っていい。
栃木県は大谷町の中にあるこの物件は勿論現役の施設である。
お金を払えばだれでも内部に潜入する事が出来る。
本来の目的は、今を去る事50年以上前。太平洋戦争の頃にここが中島飛行機の軍需工場であった所謂戦争遺跡であると言う所に惹かれ
ネットで検索して調べた所、その地下に広がる広大な空間とライトアップされた光景はまさに幻想的で、
非常にそそる物があった。
で、この直ぐ近くにはかの有名な大谷グランドセンターがある。
それまでの目的は大谷グランドだった。
所が、訪問した当日おりしも大谷市内は選挙一色であり、
なんとグランドセンター前の駐車場には立候補者の選挙事務所がデンと建てられていたのである。
グランドセンターの侵入はその一角から行おうと思っていたが、
この日の日曜日がどうやら投票日まえの最終日曜日だったらしく大勢の後援者が事務所の前をうろつき、とてもじゃないが探索できる様子はない。
裏に回ってみる事にした。
本気になって侵入しようと思えば、取り付く場所は幾らでもあった。
単独だったら行っていたかも知れない。
しかし自分よりは良識があるのだろうか、運転担当のM氏(オナジミのPCセンセイ)が難色を示した。
まぁいい、仮に侵入出来たとしても表はあの騒ぎだ。建物の中から姿を見られたらどんな事になるか分らない。
探索先での面倒には係りたくないので、今日のところは中止する事にした。
で、他に面白そうな所はないかとM氏に聞かれたので、まずはそのまた直ぐ近くにある大谷大仏(正しくは平和観音)を見に行く事にしたのだ。
これがちょっと面白かった。
巨大な石仏があるというその場所に来て見たが、どうにもこうにも見つからない。
たしかにお寺のような建物はある。
しかし時間が早いようで山門すら開いていない、「こりゃ空振ったか?」
と思い、周囲を見渡すと異常に高さのある四角いトンネルが目に入った。
その全てが大谷石できている、まぁ切り出したときに出来たトンネルなのだろうが、町外れに唐突にあるこのトンネル。
なんだかトマソンっぽい気がする。
そのトンネルをくぐって向こう側に出たら何かあるかもしれないということで行ってみる事にした。
まずはその様子からご覧頂こうか。
その他大谷資料館周辺の廃屋。