Botom line, botom job. -7ページ目

Botom line, botom job.

結局のところ、底辺職。

なんと昭和な言葉だろう。

 

 

俺の電話番号を知ってる人は多くない。

だって聞かれないし。

たまーにLINEを弄って

 

(「いじくって」という言葉はひらがなだと『いじくる』感じ。けどもこれを『弄る』と漢字にすると、とっても淫靡(いんび)な『いやらしー』感じがしてちょっと嬉しい。のは俺だけ?)

 

「知り合いかもしれないユーザー」もおらんし。

途中で電話番号変えたのもあるだろうけど。

前の電話番号のドコモはそのまま親父に。親父死んで解約したから永久(ではないかも知れないけれど)欠番。

 

 

夜中に目が覚めてiPhone何時?

 

ありゃ

 

ディスプレイに『非通知』

 

ごめん寝てた。

21時45分ぴったりに。

非通知ってなんだよ?

 

 

「着信番号が残って掛け直されても困るの。今忙しいの」

 

夜の10時前にか?

 

「そばに人が居るの」

「出れないの」

 

あ?

 

「男の人と一緒なの」

 

最初っからそう言え。

だったら掛けてくんじゃねえ。

今から何すんだ?すっげ羨ましい。

え。これって嫌がらせ?

 

 

こんな感じかな?

軽くショートストーリー作ってみました。

いえ、

わかってます。

「壺買え絵も買え幸せですかご先祖様が苦しんで一緒に祈ります紙を信じますか投資にご興味・・」

とかの電話か〜も知れない。

でもまぁ親父死後、また滅多に鳴る事のない俺のiPhoneを鳴らして『壊れてない』ことを確認させてくれただけでも、

 

ありがたくはないけどな。

普通に着信元残そうよ。

頭に『184』付けるんだっけ?

「イヤよ」だよね?

 

「嫌よ嫌よも好きのうち」て言ってだな・・

 

へっへっへ。いくら口で「いや」と言っても、おめぇの身体が「いや」と言ってねぇぜ(帯持って「しゅるしゅるぅ〜」)

 

 

あれ今夜は娘、風呂上がりのドライヤーの音しないな。

あれ洗面所の扉閉めてやってくんないかな。なんとなく起きちゃうんだよ。

あーでも、そうすると暑いのか。

じゃあ仕方ないか今何時?

まだ23時過ぎなのか。

さっき21時には寝てたもんなー


「かこん♪」


お。LINE

娘だ。


「今夜実家泊まってそのまま仕事行きます」


あら珍しい母親宅なんて。

またブチ切れられて呼び出されたか?

まぁ俺が何か言うことじゃないな。


ご苦労様です。


と、一行返信。



いや待てちょっと待てだいぶ待ってよお願いだから。

さっき帰って来た『音と気配』は誰だったんだ?


え。


頭も体も起きた。

玄関行く。

玄関灯代わりのLAVA lamp点いてる。

消す。

サンダル(雪駄)突っかけて門扉。

鍵開いてる。

閉める。

家入って「とたた」娘の部屋の扉「ばたん」開ける。

ひんやりエアコン、常夜灯。

ありゃ。

居ないや。

帰ってないや(当たり前だ)


ドッペルゲンガー?


いや、娘を確認したわけじゃないからね。

いやでも他に誰が帰って来ると言うんだい?

どうせ見るなら、

んー、

この家、何があっても驚かないからなー

最近、怪異は起きてないけど。

どうせ出るなら、

例えそれが生き霊であったとしても(5,500円(税込)最低でも払うからさ)



「信州信濃の蕎麦よりも、あたしゃ貴方のそばがいい」

 


 いやまぁそれも愛なんだろけど。


「お嬢さんですか?」

 

隣町の、

小さなプレハブ建てのカウンターだけの5人で満席な、

でも美味しくて有名なラーメン屋。

外は「しゃんしゃんしゃん・・」蝉しぐれ。

カウンターの向こうの親父さんが聞いた。

 

「はいっ」

「父が美味しい美味しいってずっと言ってて」

「やっと来ることが出来ました」

 

(おおおおおー、なんと卒のない返し)

(ほんと娘、大人になったなぁ)

 

 

咳止まらず。

痰が絡むようになった(個人的には痰が絡んだら回復期と思ってるけど違うんかな?)

ウエルシアで風邪薬買う。

実家片付けを早々に切り上げて家で寝てよう。と思ったんだけど娘と、

 

坂下、買い物行こっか?

そんでついでにラーメン食べよう。

 

(んなことやってっから治んないんだよ!)

 

 

朝、出勤がしんどい。

休んじゃおうかなぁと思う。

当日欠勤は顰蹙(ひんしゅく)もんだから、取り敢えず行くだけ行って事情話して帰っちゃえばいいや。

 

出勤したら爆裂働く。

 

の繰り返し。

 

 

 

 

午後の作業が終わって、

 

東京湾側と筑波山方向にもの凄い積乱雲出てるよ。

 

と娘にLINE

確か今日「夕方から恵比寿」て言ってた。

 

 

「洗濯物干してきちゃった」

 

あぎゃ

ばじがぁー

(「あら」「マジかー」と言ってる)

 

「申し訳ない・・」

 

いやいや、あなたのせいじゃないでしょ。

「天気と泣く子にゃ勝てない」てカメラマンの常套句だし。

(俺とっくにカメラマン辞めてるしー)

 

 

帰宅。

誰だ俺ん家の門の前にでんぐり返った傘、捨ててったのは?!

けどまぁ、ちゃんとした黒い傘がこんなになるほどの雨風だったのか。

 

ぐっしょり濡れて(嗚呼、夢だな)重くなった洗濯物を取り込む。

これもっかい洗濯しなきゃ。

くたびれて帰って来たのにやれやれやれ・・

でもまぁ、腹は立たない。

俺、怒らなくなったなぁ。

 

 

深夜。

娘がそっと帰って来る小さな音、気配。

半分寝てる頭で思う。

いい一日だっただろうか?

嫌な思いをしなかっただろうか誰かに悲しい気持ちにさせられたりしなかったか?

まぁ、

立派な大人だ余計なお世話だな。

 

 

だからなんで娘なんだ?