楽譜を見てると、ページの頭にはこのように♯(シャープ)や
♭(フラット)が付いていたりします。
これがその曲の調合(キー、スケール)を表しています。
とりあえず既存のこの2曲のキーは何なのか？というのを見てみます。
1個目の画像
ページの最初にファ、ド、ソ、レに#がついています。
これは、ここから先のファ、ド、ソ、レは指定の無い場合ファ＃、ド＃、ソ＃、レ＃で弾いて下さい
という意味です。オクターブが違うファドソレも同様に＃します。
では、この＃からどうキーを探し出すか。
噛み砕いて言ってしまうと、
＃の付いてるものは、
一番右の＃が付いた音の半音上
がキーになります。
なのでレまで#が付いてる1つ目の曲は、レ#の半音上、ミです。
よってキーはEとなります。
Eメジャースケールは
ミ ファ＃ ソ＃ ラ シ ド＃ レ＃
譜面の最初に書かれていたように、ファ、ド、ソ、レに#がついています。
ちなみに＃が付く順番は決まっていて
ファ→ド→ソ→レ→ラ→ミ→シ
の順で付きます。これを覚えておくと、耳コピなどで「譜面が無いから一番右の♯がどれかわからない！！」って時に便利です。
（ソの#は出てきたけどレは＃してないからこれはキーAだ！とか）
逆に♭系はどうでしょう？2枚目の画像です。
シ、ミ、ラ、レ、ソ、ドに♭が付いてるので、これらの音はシ♭、ミ♭、ラ♭、レ♭、ソ♭、ド♭で演奏します。
♭が付いている曲は
右から2番目に♭が付いた音
がキーになります。
右から2番目、ソなので、この曲のキーはG♭となります。
ちなみにG♭メジャースケールは
ソ♭ ラ♭ シ♭ ド♭ レ♭ ミ♭ ファ
ちゃんとシ、ミ、ラ、レ、ソ、ドに♭が付いてます。
ちなみに♭の付く順番も決まっていて、
シ→ミ→ラ→レ→ソ→ド→ファ
の順です。
実はこれ、＃の付く順番の逆なんです。なのでどっちかをまず覚えてしまえば、後は反転させるだけで済みます。
ちなみにシにしか♭が付いてない場合。最後から2個目無いやん！！って思いますよね？
この場合キーはFになります。一周回ったとでも思って下さい笑
＃も♭も何も付いてないとCとなります。
どこまで＃がついてるか、どこまで♭が付いてるかをまず探せば、おのずとその楽曲で使われているスケールがわかります。
フレーズができなくて悩んでいる人は、これがわかるだけでぐっと楽になると思います。
お試し下さい。
例外として、楽譜の途中で音譜の横に#や♭、ナチュラルなどが付いている場合がありますが、そこは部分的に転調しているという事で、その#などの効果は基本的にその小節内にのみ有効です。
楽譜のページの最初に書いてある#などとは効力が違うので注意して下さい。