ザ・マジック⑤ | リ-ハビリス奮闘記(自分を取りもどす)

リ-ハビリス奮闘記(自分を取りもどす)

人生って不思議ですね。突然自分のことが分からなくなったり、思わぬ選択をしたり。人生の折り返し地点を過ぎて、これから先どう生きていきたいか、自分と向き合って日々考えたり感じたことを書いています。

⑤魔法のお金

 

今まで守られてきた

お金を自分で稼ぐようになったのは、短大生になってから

それまでは当たり前のように、お金があった

 

父がまじめに働いてくれたから

父が問題が起きてもそれを乗り越えて、会社をやめないで働きつづけてくれたから

病気になることもなく、事故にあうこともなく、健康でいてくれたから

 

わたしはそれらを当たり前のこととして受け取っていたけれど

それは当たり前ではなかった

 

父がいること

父が働いてくれることを当たり前だと思っていた

 

何不自由なく育ったと思う

 

裕福ではなかったけど、不自由はなかった

 

小さなころからテレビをみることはできたし、お腹を空かせることもなかった

夏休みにはプールや海に連れていってもらっていたし、時々山にも連れていってもらった

 

誕生日にはケーキを買って、みんなでお祝いすることができた

 

学校にも行けたし、私は作業療法士という資格をとるために3年間通わせてもらった

 

 

 

父はあまりお金を使うほうではなかったし、無駄遣いがなかったと思う

 

自然が好きで、よく山に出かけていた

 

私はそんな父に支えられてきたのだ

 

今思えば、本当にやさしい人だった。心根が優しい、あたたかい人だった

 

それを言葉で表現できないだけで、私に対する思いはあったのだ

 

それは今は分かる。今は感じられる

 

本当に、亡くなってからのほうが、父の愛を感じられるようになった

 

知るようになった

 

 

 

おそらく、父にとって私は本当に宝だったのだ

 

父にとって、私は自慢のむすめであり、生きがいだったに違いない

 

 

それは今になって分かる

 

自分がこの年になってみて分かる

 

 

 

家族がどういうものか

 

子どもがどういうものか

 

それがやっと分かるような年になったのかもしれない

 

 

私は守られてきた

愛されてきた

 

 

あらためて、いままで守ってくれた父に感謝したい

 

本当にありがとう✨