とうとう12月ですね。
寒くなってきて、生まれたての子鹿ちゃんみたいにプルプルしながら歩き回っています。
さて、新世界は今日も大賑わいです。
江戸にいる頃、
「最近の西成は「大阪の原宿」と呼ばれているらしい。」
という噂を聞いて、
「へっ! それを大阪の人が聞いたら鼻で笑うわい。」
そんな事がありましたが、西成が原宿とすればここジャンジャン横丁は竹下通りといったところでしょうか。
40数年前に初めてここに来た時は、靴を片っぽづつ売ってたんですけどねえ・・・
今では串カツひとつ食べるのも大行列で大変です。
その商店街に碁会所があります。
ここは超古くて、関西の碁会所の総本山のような店です。
壁には映画にもなった勝負師坂田三吉の写真がある。
本邦初公開。
私の対局姿です。
椅子の上であぐらをかいているのは、ずっと畳で打ってきたので椅子に座るのはどうもしっくり来ないんですな。
通行人から見える窓際のこの席は、ビリヤードでいう華台なのです。
盤も上等らしく「コンッ」といい音がします。
何だったか用事があってここを歩いていたら、この店の店主が追っかけてきて、
「いい相手がいるんで一局だけでもどうですか。」
それで連れ込まれたんですけど、何の用事だったのか碁を打っているうちに忘れてしまった。
この日は、5段2人と3段をぶっ飛ばして絶好調。
ビリヤードとは大違いです。
外国人観光客が不思議そうに覗いていました。
でも、アレですな。
ポケットは年とともに衰えて、あと5年もしたらたぶん誰にも勝てなくなるだろう。
ビリヤードだけでは、BOSS産業は倒産の危機なのです。
これを救うのが囲碁で、こちらは年を取っても思ったほど衰えないので、当分は安泰でいられる。
こうしてみると、趣味は2つ以上ある方がいいかもしれません。
そういえば3Cですけど、ライバルの大西さんがこのところ調子がいいみたいで上がりまくっているので、
「当てるための金言を授けてください。」
とお願いして、金言をいただきました。
それは、
練習は裏切らない。
グサリと急所を刺された気分です。