おっつけ | 行け! 武蔵小山撞球隊

行け! 武蔵小山撞球隊

長年性懲りもなくビリヤードをつづけてきたおじさんが、
なんだかんだといい加減なことを綴ります。



本日は私の妄想におつきあいくださいませ。

もうずいぶん昔のことです。
私は球仲間数人である勝負をしておりました。



これです。
といっても、この図を見ただけでピンときた人は、頭の先っぽまでずっぽり球にハマっている人でしょうね。



私たちがやっていたのはこれ。
ヒネってズッバーンと撞くと球はその場で激しく回転し、やがて止まります。
これを誰が一番長時間回せるか、それを競っていたのです。
まあ、5-9が終わった後なんかに座興でやっていたわけですが、普段一緒に撞いている仲間はどれも似たような腕前で大差ありません。


ある日のこと。
ワイワイやっていると、3Cのおっさんが仲間入りしてきたのです。
「なんだなんだ、おもしろそうな事をやっとるじゃないか。どれ、ワシにも1回やらせてくれ。」
「あっ、どうぞどうぞ。」

おっさんの回転はそれほど驚くほどのものでもなく、我々と同じくらいでした。
ただ・・・
我々のは力任せの、とても実戦では使えない無茶苦茶な撞き方だったのに、おっさんの方は普段通りにスパーンと撞いただけだったのです。
それで同じくらい。

「あれ? 普通に撞いただけでなんであんなに回るんだ?」
「うーむ・・・3C選手のやる事はわからんな。」


我々はまず、インパクトのタイミングについて考えました。
たくさん回転させるには、なんといってもキュースピードを上げなくてはいかん。
おっさんのは軽く撞いているように見えるけれど、じつはインパクトの瞬間にはけっこうなスピードが出ているのではないか。
対する我々は、力み過ぎてインパクトの瞬間のスピードは意外に遅いのではないか。
そんな事を考えてみんなであれこれ研究したわけです。
だって、多く回転させる条件は、撞点の他にはキュースピードだけだと思っていましたから。
球をギュルンギュルン回した店内は、ラシャが焦げるにおいが充満しておりました←もちろんウソです


やがて、おっさんのストロークの謎が解明される時がきました。
といえばカッコいいですが、結局白旗を掲げておっさんに教えを乞うたんですけどね



これです。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、キューを手球の外から内に向かって出しています。
ヒネリ込みとでも言うんでしょうか、「おっつけ」と呼んでいる撞き方です。

動画で比べますと、キューをまっすぐ出すのが約9秒、おっつけは約12秒回転しています。



このスクラッチを避けるのにはいろいろな方法があるのでしょうが、



おっつけると少し伸びますので、この方法もあると思います。
もう一例あげますと、



これが心配な時も、



おっつけます。

なにかと便利なので私もちょくちょく使いますけど、ストロークそのものが少し不自然なのでなじみにくく困ったものです。
ま、練習が足りないんでしょうけど。



ついでにこれ。
キュー先を外に逃がす撞き方で、「払い」とか「はたき」とか呼んでいます。

まあ、実戦ではたくさんヒネるのがエラいわけでもありませんので、使い分けが大事なんでしょうね。



さて、本題はここから。
いよいよ私の妄想タイムです。

といいたいところですが、前置きが長くなって疲れましたのでつづきは次回にでも書くことにします。


そうそう。
2/7・8に開催される「14-1サミット」のお知らせです。
エントリーは今月一杯1/31までにFatcat(052-832-7805)宛にお願いいたします。
よろぴこ