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スプリングカーニバル期間中でなくても、ディズニーシーで十分にお花を楽しめます。女性の皆さん、アトラクションでキャーキャーはしゃぐ姿も可愛らしくて素敵ですが、デート中「お花に興味ありますッ」的な一面をちょこんとのぞかせれば、オトコなんてイチコロですw 坂東真理子のベストセラー『女性の品格』では「花の名前を覚えておくこと」がたしか品格の一つとして挙げられていました。ディズニーデートでは「花」というキーワードもぜひ、押さえておいてください。

ウォルトディズニーは少年時代を、ミシシッピ河沿いにあるミズーリ州(Missouri)というところで過ごしました。ウォルトの家族は農家なので、この自然豊かな田舎でのんびりとくらしていたのでしょう。しかしながらこのあたりの地域は、ハリケーンの通り道になりやすいことでも知られ、自然の脅威にさらされることもあります。例えば2005年に1800名以上の死者を出したカトリーナ(Hurricane Katrina)も、ミシシッピ河周辺を襲ったハリケーンでした。この地域に住む人々は、美しい大自然を愛しながらも、その脅威の前には人間はとても敵わない、ということも知っているのです。もちろん、ウォルト少年も。

ディズニーランド(シー)のガーデニングは徹底的に「人工的」です。パーク内は自然に溢れていますが、花はどれも規則正しく整列していて、枯花があればすぐに満開のものと植えかえられます。西洋の美的センスは日本のそれに比べて、もともと人工的な構造を愛でる、という部分がありますが、それを踏まえてもディズニーランドの自然は人工的。「自然は人の手でしっかり管理したい」というウォルトの願いが表れているように思えます。

もちろん「ゲストの目に触れる時に一番美しい状態の花を咲かす」というディズニーマジックでもあるでしょうけどね


自然の脅威と言えばもう一つ。このレインコートを着たミッキー像(The Fishermen's Memorial)、実はモデルがあります。マサチューセッツ州のグロスター岬(Gloucester, Massachusetts)というところに本物の「The Man at the Wheel/The Fishermen's Memorial」という像があり、ミッキーじゃなくて漁師さんが舵を取っているのですが、そっくりです。これはグロスター岬もまた嵐の通り道になりやすく、たくさんの漁師がその被害に遭い、命を落としていることから、慰霊碑として造られたものです。本物の像の台座にはこんなメッセージ。

THEY THAT GO DOWN
TO THE SEA IN SHIPS
1623-1923

ちなみにディズニーシーのミッキー像の台座はこうです。

THEY THAT GO DOWN
TO THE SEA IN SHIPS
1623-1912

刻まれている時代が違いますよね。本物の慰霊碑はグロスター岬の300周年の記念として造ったそうです。でもディズニーシーのケープコッドの時代設定では「今日は1912年7月14日の独立記念日」ということになっていますから、1923年はまだ来ていませんので修正されています。細かいですねー。w








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フォートレスエクスプロレーション(Fortress Explorations)の中に、カメラオブスキュラ(Camera obscura)という部屋があります。薄暗い部屋の中央にテーブル状のボードが置かれてまして、ハンドルを回すと塔の外の潜望鏡が回転し、メディテレニアンハーバーの景色が360度写し出されます。ここでは景観を楽しむための装置として設置されていますが、この装置はもともと、画家が風景画を描く際の模写と下書きのために使われていました。

カナール(Giovanni Antonio Canal)はヴェネツィアの風景を多く描いた18世紀イタリアの画家です。お父さんの名前も同じくカナールなので、周りの人からは「小さなカナール」という意味で「カナレット(Canaletto)」と呼ばれていたそうです。彼はこのカメラオブスキュラを使って忠実に景観を模写し、写実的な実景画を多く描きました。しかし彼の面白いところは、実景画だけではなく、空想画(Capricci)と呼ばれる、「実際には存在しない景観」も好んで描いていたというところ。リストランテ・ディ・カナレット(Ristorante di Canaletto)には彼の絵がたくさん飾ってあります。実景画も、空想画も。足を運んだ際には、どれが本当のヴェネツィアの景色で、どれが空想の景色なのか、当ててみるのも楽しいかもしれません。正解が知りたい方は、ボクか、キャストさんにw
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ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet)の最高傑作といえば、世界遺産にも登録されている、スペインバルセロナのサゲラダファミリア(Sagrada Familia)。 キングトリトンキャッスル(King Triton Castle)はこの建築をモデルにしているそうです。
サゲラダファミリアにはさまざまな動物たちが彫刻されていて、見る人たちの心を奪います。例えば誕生の門(Puerta del Nacimiento)の柱には、「不変」の象徴であるカメ。柱を支えている姿はルーズベルトラウンジのテディベアを思い起こさせますw
他にもガウディの設計した公園には、モザイクタイルや曲線を強調したベンチなどがあり、これらもマーメイドラグーン内のデザインに活かされています。
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カリブの海賊の舞台はニューオーリンズ。物語は「ラフィートの船着き場」から始まります。19世紀イギリスに実在したジャンラフィート(Jean Laffite)という海賊に由来する船着き場で、ゲストはここでボートに乗ることになります。ラフィートは海賊でありながら、イギリス海軍に力を貸し、1812年の米英戦争(The War of 1812)の勝利に貢献したとして免罪になりました。紳士的な面があってなんとなくジャックスパロウ(Jack Sparrow)に似ている気がします。アトラクションが混んでいる時だけ入れる部屋があるのですが、その部屋に彼の肖像画がかかっています。となりにいるのは愛人のエマ(Emma)。

ボートには女性の名前が刻まれています。海賊の掟により、船に女性は乗れないので、海賊たちは愛する女性の名前を船に付けていたようです。ドナルドもトゥーンタウンの自分のボートに「ミスデイジー号」という名前を付けています。ボートは45隻あるので、女性の名前も45名分あります。

Adrienne 
Amelie
Anne
Annette
Antoinette
Barbe
Beatrice
Bernadette
Camille
Cecile
Celeste
Charlotte
Cherie
Christine
Claire
Desiree
Eleanore
Emma
Eugenie
Eve
Felicite
Florence
Gabrielle
Helene
Henriette
Hyacinthe
Irene
Isabelle
Jacqueline
Janet
Jeanne
Leonore
Marguerite
Marianne
Marie
Michelle
Natalie
Rachel
Rebecca
Rosalie
Sarah
Simone
Susanne
Violette
Yvette

Emmaがあるのに気付きましたか?ラフィートのボートです。このボートだったら当たり、と私は勝手に思っていますw

ボートは青の入り江ブルーバイユー(Blue Bayou)から出航します。向かいにあるブルーバイユーレストラン(Blue Bayou Restaurant)では夜のガーデンパーティが開かれており、地元の人で賑わっています。朝ご飯を食べに行っても「こんばんは」と挨拶しましょうw

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ディズニーリゾートをお散歩してると、本当に現実を忘れてしまいます


「訪れる人に現実を忘れさせる」というのは、ディズニーリゾートの根本的なコンセプト。
そのためにかけられているディズニーの「魔法」はどれも本当に素敵。

例えば、パーク内から外の景色は見えません。ディズニーランドから学校が見えたら、子どもたちは宿題のことを思い出してしまうかもしれませんし、道路が見えたらお父さんが帰りの長い車の運転のことを思い出してしまうかもしれません。パークの中にいる間は外の景色を遮断して、現実を忘れさせているんです。

また、パーク内はお弁当の持ち込みが禁止されています。お出かけにはお弁当!という日本では当たり前のような光景がディズニーでは×。実はこれも気遣い。お母さんに対してです。多くのゲストはディズニーリゾートに来る際、早いお出かけになりますから、お母さんが朝早く起きてお弁当を作る、ということになってしまうと、夜まで遊ぶであろうディズニーリゾートを、お母さんが疲れて十分楽しめないかもしれません。パークに来る時は、お母さんも楽しんで、というわけです。

もう一つ。現実を忘れさせるために「時計を出来るだけ配置しない」というウォルトディズニーがかけた魔法があったのですが、これは現代のディズニーランドでは解けてしまいました
そう。ファストパスの導入です。ファストパスによってゲストは常に指定される時間を気にしなければならなくなってしまいました。アトラクションを少ない待ち時間で楽しめるようになった代償とでも言いましょうか。

ウォルトはディズニーランドの長~いスタンバイ列のことをものすごく考えていました。少しでもゲストのストレスを解消するために、心理学の考えを用いて列をクネクネさせて視覚的に列を短く感じさせたり、列に並んでる間にもさまざまな仕掛けを施してアトラクションのストーリーにゲストを取り込んでいくようにしたり。ファストパスで列に並ばずスイスイっと乗り場まで行っちゃうと、ディズニーランドがただの遊園地になっちゃうような気がします はぁ。だから嫌いなんだよなー、ファストパスw