


フォートレスエクスプロレーション(Fortress Explorations)の中に、カメラオブスキュラ(Camera obscura)という部屋があります。薄暗い部屋の中央にテーブル状のボードが置かれてまして、ハンドルを回すと塔の外の潜望鏡が回転し、メディテレニアンハーバーの景色が360度写し出されます。ここでは景観を楽しむための装置として設置されていますが、この装置はもともと、画家が風景画を描く際の模写と下書きのために使われていました。
カナール(Giovanni Antonio Canal)はヴェネツィアの風景を多く描いた18世紀イタリアの画家です。お父さんの名前も同じくカナールなので、周りの人からは「小さなカナール」という意味で「カナレット(Canaletto)」と呼ばれていたそうです。彼はこのカメラオブスキュラを使って忠実に景観を模写し、写実的な実景画を多く描きました。しかし彼の面白いところは、実景画だけではなく、空想画(Capricci)と呼ばれる、「実際には存在しない景観」も好んで描いていたというところ。リストランテ・ディ・カナレット(Ristorante di Canaletto)には彼の絵がたくさん飾ってあります。実景画も、空想画も。足を運んだ際には、どれが本当のヴェネツィアの景色で、どれが空想の景色なのか、当ててみるのも楽しいかもしれません。正解が知りたい方は、ボクか、キャストさんにw