毎週その場所に決まった時間に行くと、決まった方が掃除をしてくれています。
「おはようございます。」と声をかけざるを得なくなり声をかけると、ほんの一言なのにその作業の手を止めて「おはようさん。」と挨拶をしてくれます。
僕の住んでいるマンションや敷地を掃除してくれている方々や、地下鉄に行けばトイレはもちろん、構内を掃除する方々、コンビニの前を通れば店員さんが・・・気付けばいたるところに掃除をしてその施設や環境の維持や美化に努めてくれています。
「お仕事は何をされてるんですか?」と聞かれて、それに答えると、「大変ですねぇ。」という返しを十中八九されますが、こういった掃除の仕事をされている方々にすれば、僕のしている仕事は大変でもなんでもないと思います(比べてどっちが大変かが問題ではなく)。
僕は仕事の種別が、医師であろうと、公務員であろうと、アルバイトであろうと、新聞配達であろうと、サラリーマンであろうと、風俗であろうと、主婦(夫)であろうと大変ではない仕事はないと思っています。
が、掃除の仕事は特別視しています。
僕たちが無尽蔵に吐き出し、垂れ流し、汚し、捨て去ったあとを元の状態に戻す・・・いわば僕らの生活の後始末の中でも一番と言って良いくらい汚い作業を仕事と言えど、やっている姿には頭が上がりません。
吐き出して、垂れ流して、汚して、捨て去ることで、その方々の仕事は成立し縁ってはその方々の生活が成り立っているといえば間違いありません。
・・・が、多くの仕事がある中でやはり「汚い仕事」であったり「やりたくない仕事」のイメージは非常に強いのではないかと考えています。
これから仕事をしようと考えている世代が目にする求人誌や求人情報を見ても、「やりがいのある仕事」と謳いつつも、掃除の仕事を見つけたことは、ほとんど記憶にありません。まるで、働き盛りの年代がするような仕事ではないかのような気すらします。そう思うと、酔っ払った大人達が深夜まで大騒ぎをしながら散らかしたり、コンビニのゴミ箱前で食べ散らかしたり、あるいはいわゆる大企業であろうの社員が職種に優劣をつけたような会話を耳にしたりすると、一人不愉快な気持ちになります。が、次の瞬間、僕もその仲間になっているのではないか?と反省したりします。
なので毎日、どこかで掃除をしている方を見かけたら、「ありがとうございます。」と言ってしまいます。
それが年配の男性であれ、女性であれ、時々同年代の男性であれ女性であれ、関係なくお礼を言います。
仕事としてでもそうでなくても、掃除ができる方は「すてきやん」と思います。
近頃の「女子力」といった表面上の薄っぺらい理由付けが最初はあったとしても、そのうちそういった条件がいつしか自然消滅して掃除ができるようになった方はやはり「すてきやん」と思います。そもそも、掃除に男性も女性も関係ないと思いますし。
・・・という話をしてて、「でもね、男には男の、女には女の向き・不向きってあるのよー」って話をされるとほんと、ヘドが出ます。何を根拠に何を求めて正当化しようとしてるのか、全くもって迷子だからです。
僕の仕事には、たまたま掃除という仕事も入ってくれています。
なので、その方々に負けないように一生懸命掃除をすることができますが、自分ちは安定の放置です。