父方の爺さん婆さんは広島の街中に住んでいたので
俺のガキの頃のお盆の記憶はというと
その殆どは母方の里である島での記憶だ
ガキの頃は夏休み＝島 だった
とにかく俺は真っ黒な健康優良児だったわけだ
ある年などは（記憶には無いが）
帰る日になっても俺は帰らないと駄々をこね
結局夏休み最終日に父が島まで迎えに来るという
出来事まであったらしい
お盆の記憶はというと
もちろん島での出来事だ
小さな公園に立派なヤグラが立っており
浴衣を着た人々が踊る姿をよく覚えている
今ではもう見かけない光景かもしれんな
蚊取り線香の匂い
盆灯篭か何かの走馬灯のようなグルグル回る光
ガキの頃の夏の想い出
こうやって日本人は先祖を大切にする心を
幼少期から自然に持ったのだなぁ
失ってはならない物を 失いつつあるような気がする
この国はどこに向かっているのだろう・・・