「友人からの手紙」の続編。



これからのことを「楽しく」考えると言ってきたから、何か新しい仕事か趣味か計画でも見付かったのかなと聞いてみたら、「昔、読んだ東海林さだおの漫画に・・」という不思議な書き出しで返事が来た。

主人公のショージ君かアサッテ君かは忘れたらしいが、休みの日に目覚めると、せっかくの休日なのに何をしたいのかが分からない。そこで、主人公はオフィスに行き、自分のデスクに腰かける。その途端、仕事をサボって行きたかった場所が次々頭に浮かび・・という4コマ漫画があったらしい。

友人はその漫画のことを思い出し、実際に休みの日にオフィスに行ってみたとのこと。その結果、仕事がなければやってみたかったことをいくつか思い出したらしい。

・映画館のハシゴ
・2泊3日の温泉旅行
・平日のディズニーランド
・東海道五十三次を踏破
・被災地でのボランティア活動

見掛けに依らず可愛いことを言うなぁと微笑ましく思ったが、しかし、休日のオフィスとは面白い話を聞いたとばかりに、私も真似をして休みの日にオフィスに出てみた。が、何も思い浮かばず、デスクの引き出しを開けて書類の整理を始めてしまった。アカン、完璧なワーカホリック、又は、生来の貧乏性だ(笑)

面白かった。一気に読んだ。

 

 
批判も多いが、なぜトランプ前大統領には多くの有権者から絶大な人気と支持があるのか。その背景を池上彰さんや佐藤優さんら6名の方々が解き明かしておられる。
 
6名の方々のお人柄やこだわりも伝わってくるようで、更に興味深く読ませてもらったが、私の印象を端的に述べると、アメリカという一つの国家としての成功モデルが時代の変化に合わなくなり、結果として不満や不安、怒りや憤りを抱いた多くの有権者が生まれてしまい、短期間に楽になれる外科手術か特効薬をトランプ前大統領に期待している、ということかと思う。
 
アメリカだけではなく、かつては奇跡の復興と言われた高度経済成長の成功モデルを誇った日本も時代に合った変化を十分には遂げられず、迷子になってしまった期間が「失われた30年」と呼ばれているように思う。かように、国家も企業も自民党も野党も時代の変化にはなかなか対応できないものなんだと思う。
 
そう考えると、「相手を変えるのは大変だよ。自分を変える方が早くて確実、それに楽だと思うよ」と上司だった方に教えられたことを思い出す。私もついつい変化しないものを見つけては文句を言っているが、文句を言う先を自分にしてみようと思う。

ゆっくり考えてから返事しようと決めたし、それが友人の希望でもあると思っていたのだが、全く考えがまとまらない。そもそも、彼の仕事内容を良く知らないし、勤務先の状況も分からない。知っているのは、彼がナイスガイであること、何度か転職の誘いを受けていたこと、それから、来年70才になることくらいか。



そこで、私だったら、どうして欲しいかを考え、メールで次のように伝えた。


「詳しい事情は分からないが、あなたとの契約を切るとは、何ともったいないことをするんでしょう。あなたが出来上がるまで、どれ程の時間とお金が掛かっているか、会社は計算したんでしょうか。しかも、あなたはまだ現役で打席に立っているんでしょう? 私には理解できない。取急ぎ一筆感想まで。」


直ぐに彼から返事がきた。


「ありがとう。手紙を君に出して良かった。私が言いたいことを代わりに言ってくれたからスッキリした。これからのことは『楽しく』考えるようにする。」


役に立てたようで良かったが、彼が「楽しく」考える、とわざわざ括弧を付けて来たのには何か意味があるのだろう。今度はそれを考えようと思う。