私が「バンドネオン」という楽器や「アストル・ピアソラ」というアルゼンチンの音楽家の存在を知ったのは11年前のことだ。その経緯はブログにアップしている。

 

マキシマ皇太子妃の涙 | ボルネオ7番のブログ (ameblo.jp)

 

その後、youtubeなどでバンドネオンの演奏を聴くことはあったが、ついに生の演奏を聴くチャンスがやって来た。



 ネストル・マルコーニさんは1942年のお生まれで、既に80才を超えておられるが、演奏は力強く滑らかで、音色に張りと艶があった。そのマルコーニさんに師事されている三浦一馬さんの演奏も見事で、ギューッと胸を締め付けられそうになる瞬間があった。

 

アンコール曲も加えると14曲の演奏があったが、いずれも豊かな感情が溢れ出るものばかりで、不安や心配、苦しみや挫折を感じさせるメロディもあれば、いつの間にか興奮や挑戦を感じさせるものに変わり、最後は安心や喜び、誇りを感じさせて静かに終わる・・・そういう変化を楽しませてもらった。

 

いちばん聴きたかった曲は、結婚式でマキシマ皇太子妃(当時)の涙を誘ったアストル・ピアソラの「アディオス・ノニーノ」だったが、期待通りの素晴らしい演奏だった。リズムが自在に変わり、快い和音が次の瞬間には不安を誘う和音になる・・・そういうバンドネオンの音色がどこか人生とダブるのかも知れない。