できっこねぇよ!
「いじめをなくす」なんて、理想論だぜ。
「戦争をなくせ」
「犯罪をなくせ」
これ、誰でもその通りだって言うだろう。
じゃぁ無くなったか?
無くせるか?
古の時代から今日に至るまで、全然無くならないじゃねぇか。
ある意味、動物としての性(さが)だよな。
ヒトだって動物さ。哺乳類の一種に過ぎないんだぜ。
自分が生きるために、あるいは欲のために、攻撃や略奪を企てる。
だから大事なのは、「いじめをやめろ」「教師はいじめをなくせ」と言い続けることじゃない!
「いじめが起きたらどう対処するのか」ということを、大人は大人の立場で、子供は子供の立場で、それぞれ対応力を身に付けることじゃないのかい?
そもそも大人の中にだって、いじめはたくさんあるだろうよ。
自治会だの管理組合だの、隣近所ってのはメンドクサイよなぁ。
ゴミの出し方だの、口の利き方だの、なんとなく威張ってるだの、きっかけはつまんねぇけどよ。
そのたびに引っ越すわけにもいかねぇしな。
会社だの取引先同士だの。
上司と部下で反りが合わない。
同僚同士の足の引っ張り合い。
下請けに対する無理難題やゴリ押し。
まぁいろいろあらぁな。
そのたびに会社辞めたり、仕事変えたりするわけにもいかねぇやな。
ときにどう受け流すのか?
ときにどう戦うのか?
心の持ち様はどうする?
相談機関はどこにある?
警察が動いてくれないときは、誰に言えばいい?
例えばあの大津市。
学校の親玉、一番偉いのは誰だ?
言っとくが「校長」じゃねぇぞ。ありゃ民間でいえばFCの「店長」レベルだ。
実際、行政でいえば“課長職”、民間でいう部下が20~30人の“部長”さんだ。
「教育長」でもねぇぞ。ありゃ本社のゼネラルマネージャーみたいなもんだ。
田舎町なら単なる名誉職。地元の名士とか、地元出身の退職校長の老後のバイトだ。
大津市立○○中学校っていうのはよ、大津市が設置者なわけだ。
市が設置者なんだから、トップは「市長」だろうがよぉ。
ありゃぁいわば本社の会長だ。
その市長を選んだのは誰だ?
有権者、つまり保護者だろう。こりゃぁ「株主」だ。
校長に言ってみてダメだと思ったら、株主みんなで会長に直談判すりゃぁいいんだ。
どっかの電力会社と違って、地方自治体ならそこそこ株主の力も発揮できるぜ。
支援団体に顔の利く人だって、案外身近にいるんじゃねぇの?
どうやって探すかって?
日頃から“ご近所付き合い”してりゃぁ、簡単なこった。
近所の爺さん婆さんに聞けばすぐ教えてくれるさ!
ついでにガキの頃の話しとか、若い頃はしょうもねぇ奴だったとか、あいつのオヤジは…なんて、どうでもいい情報もたっぷり聞かせられるかもな。(笑)
あの大津市だって、若い市長さんが謙虚に臨んだから、なんとか展開が見えつつあるようだぜ。
そういうノウハウを身に付ける。
ヒトが他の動物と違うのは、そういう“知恵”があるってことなんじゃねぇの?