ZEPPET STOREの木村世治さんソロニューアルバムからのリード曲「not fade away」MVが公開されました。

 

 

Guitar Solo : PATA(X JAPAN)
Bass : OKP-STAR(Aqua Timez)
Drums, Guitars, Keyboard & Vocal : Seizi Kimura

今回のMV制作では監督を務めるFOOLAの山下マサキさんからVJ依頼のお話をいただいて、参加させて頂く運びになりました。マサキさんが制作するMV作品は毎回注目していて、とにかくいろんなアイデアが詰め込まれていてアグレッシブな撮影で、いつもハッとさせられています。

過去にもカミヒカルス「アインシュタイナー」MVにVJで参加させてもらったり、strange world's end「接触」MVでは撮影お手伝いをさせてもらったり。今回お話をいただいた時点でZEPPET STOREの木村世治さんの作品と聞いてちょっと恐れ多いなと思いましたが、なかなかないチャンスなので快く引き受けさせて頂きました。

マサキさんとMV撮影打合せをした時、楽曲の歌詞が書かれた紙の四隅にビッシリとアイデアが書き込まれてるのを見て嬉しく感じました。そこにはプロモーションとしての戦略や狙いというより、この楽曲のイマジネーションを拡げる「童心」が詰まってました。


MV撮影は都内某所の撮影スタジオで行われ、到着して初めて木村世治さんにご挨拶させて頂きましたが、とても気さくで話しやすい方というのが第一印象でした。

 

マサキ監督の指揮の下で撮影が進められましたが、VJを使ったシーンはほんのわずかで、ギターでソングタイトル紙を破いて出てきたり、風船が飛び回ったり、紙ヒコーキが飛んだり、満月が浮かんできたり、現場で思い付く限りのアイデアが撮影されました。

…とここで僕の役割は無事終了しました。カット割りのつなぎ目に使われるトランジションをほとんど人力でやってるところが、とても興味深かったですね。



 

この後、マサキさんと木村世治さんは屋外撮影に臨んで、360度カメラとか夜景のタイムラプスとかいろんな要素が散りばめられていて、楽曲のイマジネーションを爆発させて、どんどん拡げていく感じが伝わって来ました。

いろんなアイデアが散りばめられた「not fade away」MVを視聴して、発売予定のソロニューアルバムを手にしてもらえると嬉しいです。




by Bori(LosingMySilentDoors/音景-Onkei-)

Don't look back in Anger, 2017(2017年を振り返り)

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大晦日に2017年を振り返りたいと思います。
今年は出逢いと別れという変化の多い年になりました。

● 2016年12月31日大晦日~元旦にかけていつもお世話になっている三軒茶屋Heaven's Doorで、カナリヤの咆哮のアミッドスクリーンVJを担当して2017年の幕が明けました。翌朝に初日の出を見れたのが印象的でしたね。

● 1~2月にはstrange world's end「カレイドスコープ」MVを制作して公開しました。いつも制作させてもらってる彼らのMVですが、今回は内容をスケールアップして大掛かりに仕上げることができました。
https://ameblo.jp/boritfski/day-20170204.html

● 2月末には高円寺HIGH・AMP cafeで音楽試聴・販売サイトSOUND ON LIVE主催イベント「SOUND ON LIVE vol.0」に総合VJとして参加して来ました。shuhari、ザ・クレーター、内藤重人、3マンライヴにフードコーナー(神田お茶の水 三月の水、ねこのて食堂)や展示ブース(SOUND ON LIVE、Jimdo、g.o.a.t、Peatix、等)が参加しての豪華な内容になりました。
https://ameblo.jp/boritfski/entry-12253669180.html

● 4月は下北沢ろくでもない夜でリビドーと悪魔レコ発ツアーファイナルで総勢11組という規格外のイベントに「LosingMySilentDoors」として出演しました。LosingMySilentDoorsとしてはアルバム制作中でしばらくHaru & Bori with VJ Manakoというユニット名で活動してましたが、彼らのイベントに華を添える為に間に合わせることができました。僕のギターの機材トラブルがあったけれど、LMSDの近況をお見せできて良かったです。

● 4~7月はstrange world's end 2nd Album「やっぱり、お前が死ねばいい。」リリースイベントからいくつかのツアーに同行してVJを担当させて頂きました。アルバムジャケットに印象的な「瞳」を効果的に使うことができて、各地に新アルバムのイメージを伝えることができました。初の札幌Spiritual Lounge、仙台enn、郡山PEAK ACTION、甲府bodega studio…それぞれ思い出深いです。
https://ameblo.jp/boritfski/entry-12271867050.html

● 5月には亮弦-Ryogen-さんの「GUITAR ROCKS!!!!!!」MVを制作して公開しました。彼が制作中のアルバムとは別の勢いで一発録りしたような作品で、それに合わせてMVも撮影してすぐ公開するという急ピッチな制作でした。これが生前の最後のMVになるとは思ってもいませんでした…
https://ameblo.jp/boritfski/entry-12272658189.html

● 8月にはacullhie「cry no more」MVを制作して公開しました。acullhieは1曲1曲のMV制作をして公開するという面白い試みをしていて、僕らは「cry no more」MVを担当しました。ストーリー仕立てとスタジオ撮影を融合させる内容で、紆余曲折あって完成までに約1年もかかりました。
https://ameblo.jp/boritfski/entry-12305592085.html

● 9月は「チーム亮弦-Ryogen-・ノーキャリアーズ」として一緒に活動して来た亮弦-Ryogen-さんが亡くなりました。素晴らしいギタリストというだけでなく、人間性もドラマチックで、とてもユーモアに溢れてて、そして何よりいつも真っすぐの方でした。まだ振り返るには時間がかかりますが、彼の遺してくれた遺産を大事にしていきたいと思います。
https://ameblo.jp/boritfski/entry-12328642512.html

● 10月はborderline case「dead end, over」MVにVJとして参加しました。幾何学模様をイメージしたVJ映像を制作しての撮影でしたが、激しくも儚い感じを演出できて良かったです。久しぶりに映像制作の楽しさを味わいました。

borderline case「dead end, over」MV
https://youtu.be/Rj6JUCesRVw

またカナリヤの咆哮企画「心動フォノンと共鳴する宇宙」で総合VJを担当させてもらったことも僕自身にとって思い出深かったです。彼らにとっても初企画でありながら集大成といえる70分ライヴが素晴らし過ぎて圧倒されましたね。初めてアミッドスクリーンと白幕スクリーンを併用したイベントになりました。

● 11月は音楽業界のことをいろいろ教えていただいていた渡邉ケン(渡邊憲一)さんが亡くなりました。挨拶代わりに拳を重ねる姿が懐かしいです。身につけた技術を今後の音楽活動に活かしていきたいと思います。

● 12月は師走のVJ月間・撮影月間でいろんなイベントやライヴでVJ担当させて頂きました。そして元旦公開の某バンドのMV制作に少しだけ関わらせて頂きました。

● 今年1年もたくさんのアーティストさんにVJとして参加して来ました。たくさんあってまとめきれないぐらいですが、中でも印象的だったのは…

 ・ カナリヤの咆哮企画「心動フォノンと共鳴する宇宙」で総合VJを担当
 ・ uminismのライヴでアミッドスクリーンVJを導入
 ・ Magnoliaのライヴで宮原bekkanというカフェでのVJ
 ・ Ferriのライヴで神楽音を体験
 ・ CQレコ発イベントで初めてアイドル(シューゲイザー・アイドル)のVJ
 ・ Poetry×TapのイベントでタップダンスとVJの融合
 ・ MOJAとDresden Wolves(from Mexico)のジャパンツアー初日に3面VJを導入

● LosingMySilentDoorsがアルバム制作中で地下深く潜ってる状態だったので、Haru & Bori with VJ Manako(通称:ハルボリ)でライヴ活動して来ました。このユニットの醍醐味は毎回ゲストミュージシャンを呼んで参加してもらうというもので、僕ら自身も楽しかったです。特別ゲストの皆さん、この場をお借りしてありがとうございました!

 ・ Akieさん(JIRI)
 ・ ナオさん
 ・ リュウイチ君(strange world's end)
 ・ 平さん(strange world's end)
 ・ テッシーさん
 ・ ミカさん(ハイイロジェントルダイナソー)
 ・ ナリさん(HoochieKoo)

そしてライヴVJを担当しているVJ Manako氏、ライヴ撮影をお願いしているセオサユミ氏、彼女たちが僕らの映像イメージに貢献してくれています。改めてありがとうございました!




僕個人としては10月初旬に髪をバッサリ切りました。短い方が似合うと言われて嬉しいような悲しいような…

2017年もたくさんの方々に出逢って、いろいろな刺激を受けて、実り多い年になりました。もちろん反省すべきことや悲しい別れもありましたが、それを糧に2018年を迎えたいと思います。

それでは皆さん、良いお年を!

Bori(LosingMySilentDoors/音景-Onkei-)

写真撮影・提供:セオサユミ

ありがとう、亮弦-Ryogen-さん!

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もう四十九日も過ぎて僕も周りの皆さんも落ち着いて来たので、亮弦-Ryogen-さんについて振り返ってみようと思います。

2017年9月18日(月)夕方頃、亮弦さんが亡くなりました。素晴らしいギタリストというだけでなく、人間性もドラマチックで、とてもユーモアに溢れてて、そして何よりいつも真っすぐの方でした。

亮弦さんとの出逢いは2014年11月の両国サンライズでの不遣ノ雨企画「狐の嫁入り」でした。亮弦(from I)という名義で出演していた彼が総合VJとして参加した僕のVJに興味を持ってくれて話しかけてくれたことでした。

亮弦さんから「自分のライヴでVJをお願いしたい、一緒にMV制作したい」という彼の真剣な眼差しから、僕らのコラボレーションがスタートしました。熱烈な喰い付きに最初は半信半疑でしたが(笑)

神出鬼没にソロライヴする亮弦さんのVJは、その2~3日前ぐらいに突然オファーが来るので「はいはい、亮弦さんならどこでも駆け付けますよー」という調子で、まるでワガママな子どもをあやす父親か母親のような目線でした(笑)

2015年11月に三軒茶屋Heaven's Doorで、亮弦-Ryogen-ソロアルバム「INTENSE HEALING」レコ発に伴う亮弦祭が開催され、僕は総合VJで参加しました。この日は出演する全バンドに亮弦さんがギターで関わっていて、全ステージで亮弦さんが登場するという、今となっては伝説となった一夜でした。この日の来場者に無償配布されたソロアルバム「INTENSE HEALING」は現在ではCDとして流通販売されて、今でも売れ続けてるし、タイムレスに響く素晴らしいアルバムです。

この亮弦祭の企画制作がスタートした2015年8~9月頃に亮弦さんが体調不良により入院することになり、検査結果でガンを発症されたことを知らされました。ここから彼の闘病と音楽の共同生活が始まりますが、ここで僕の中に「亮弦さんの音楽を世界に広めたい、その為の方法を模索したい。」という気持ちが芽生えました。

まずはMV制作して認知度を拡げていき、音楽関係者にプレゼンテーションして、いずれはSXSW(サウスバイ・サウスウェスト)に出演できるようにしたい、という大きな夢でした。もちろんそれがゴールではなく、どこまでも続く旅の途中で。

2015年10月頃からソロアルバム収録曲の「Dance of Saraswati」MV制作をスタートしました。当時の僕はまだMV制作を自分の音楽活動の片手間で制作していた時期で、完成までに半年を要してしまいました。インド音楽に通じるサイケデリックなイメージの楽曲から、スミリールダンサーとの共演や吉田蝋燭さんのキャンドルアート、そしてVJ映像との融合を表現しました。初めてスローモーションを取り入れた作品でもありますね。

● 「Dance of Saraswati」MV(2016年3月公開)

 

 

その後、作曲家であるエリック・サティの「Gymnopedies」をカヴァーしたソロアルバム収録曲「Gymnopedies」MVが公開されました。映像制作者のフキユージさんが制作したこの作品では、COMezikのリンさんが施した黒墨のボディペイントと涅槃をイメージしたかのような楽曲の広がりが素晴らしく、とても印象的な作品となりました。

● 「Gymnopedies」MV(2016年4月公開)


2016年10月にお台場のBMWショールームでの「TEDxTokyo.2016」に出演することが決まり、そこで亮弦さんのソロギターとCOMezikリンさんのボディペイント、そしてBoriのVJによるチーム亮弦-Ryogen-(またの名をノーキャリアーズ)が結成されました。“Today Decides Tomorrow” …「今日が明日を決める」というテーマのイベントの中で深海の中をイメージした「DEEP BLUE」が演奏されました。数々の著名人が見守る中で静かに始まった演奏は徐々に熱を帯びていき、たくさんの拍手喝采を頂きました。とても緊張した中での演奏で僕らの活動としてもハイライトのひとつになりました。ローディーとしてマイケル久我さんが手伝ってもらえたのも頼もしかったです。

● Guitar Performance | Ryogen | TEDxTokyo(2016年11月公開)

 


その後、しばらくして亮弦さんから「アミッドスクリーンって何なん?」という問合せがあって「じゃ、やってみましょうか!」と、チーム亮弦-Ryogen-でアミッドスクリーンVJを導入することになりました。アミッドスクリーンVJ映像の向こう側にCOMezikリンさんのボディペイントを施された亮弦さんが演奏して、フリーフォトグラファーのセオサユミ氏がライヴ撮影して…とても素晴らしいチームワークでしたね。


● 弦月 at 東高円寺二万電圧(2016年11月公開)

 

 

彼の生前、僕が最後にMV制作したのが「GUITAR ROCKS!!!!!!」MVでした。この!マークが6本あるのはギターの弦数を意味してるんだそう。カメラマンの吉岡泰介氏とのコラボ作品で、撮影から公開まで1週間で仕上げるという勢い重視の作品でしたが、1回目の撮影では亮弦さんのアドレナリンに炎が点火してしまって無茶苦茶な演奏になってしまい後日、撮り直し…まったくヤンチャ坊でしたね(笑)

● 「GUITAR ROCKS!!!!!!」MV(2017年5月公開)

 


 

この後にもMV制作の企画があったのですが、残念ながら実現には至りませんでした。

チーム亮弦-Ryogen-(ノーキャリアーズ)としての公式ライヴは2017年9月7日(木)日本科学未来館でのシンギュラリティが最後となりました。2016年10月に開催されたTEDxTokyoのスタッフや出演者が再び顔を合わせたイベントで、とても素晴らしいものでした。ここで亮弦さんと再会したアーティストが実は近くに住んでることを知ってコラボレーションを申し入れてくれましたね。結局は実現できませんでしたが、とても微笑ましい光景でした。僕が亮弦さんと言葉を交わしたのはこの日が最後で最後の言葉は「それじゃ、また!」だったと思います。

そして、2017年9月18日(月)永眠

亮弦さんの音楽やライヴを求めた僕らが彼の寿命を縮めてしまったのかもしれないし、彼の音楽への情熱が寿命を縮めてしまったのかもしれない。あの時、お酒やタバコを辞めるように促すことができたなら…という想いもあります。もっとたくさんたくさん一緒に過ごしたかったですね。

たとえ亮弦さんの肉体は滅んでも彼の音楽と足跡は生きていて、いずれは不死鳥のように甦って来ます。彼のレガシーがここから大きく輝き出すはずです。僕らはそれを守り拡げていきたいです。

僕らの中で永遠に生き続ける亮弦さん、ありがとう!


Bori(LosingMySilentDoors/音景-Onkei-)

 

写真撮影・提供:セオサユミ&皆さん