黒スーツの天使 -4ページ目

黒スーツの天使

大好きな黒スーツの天使のお話

アキは今までの夜男とは違って、甘い言葉を言わない。

多分そんなキャラじゃない。

飲んで楽しむタイプ。

 

それでもたまにこちらが意識してしまうことを言うアキ。

「ユキは俺のこと好きじゃないだろう?」

ー好きなのに、アキは気づかない?

 

「俺に18人も彼女がいるってうそだよ()

本当は1人もいない。」

ーアキに会いに来るあの美人さんは誰?ー

 

その一言一言にドキドキする私。

たいした会話じゃないのに、何だか嬉しい。

 

好きだとか可愛いなんて言葉、1つもないのに、

何だかアキの前では女になっている私。

 

そしてそんな私を見守っているマッキー。

コウたちのお店では感じないような安堵感やくつろぎ、

そして女としてのドキドキがSILBARにはあった。

 

ただ、私はアキとどうなりたかったの?

今でもそれは分からない。

その場が楽しかったから、その雰囲気に酔っていただけなのか?

それともアキの特別になりたかったのか?

 

正直付き合いたかったのかさえ、

今となってはあのときの自分の気持ちが分からない。