アキは今までの夜男とは違って、甘い言葉を言わない。
多分そんなキャラじゃない。
飲んで楽しむタイプ。
それでもたまにこちらが意識してしまうことを言うアキ。
「ユキは俺のこと好きじゃないだろう?」
ー好きなのに、アキは気づかない?ー
「俺に18人も彼女がいるってうそだよ(笑)
本当は1人もいない。」
ーアキに会いに来るあの美人さんは誰?ー
その一言一言にドキドキする私。
たいした会話じゃないのに、何だか嬉しい。
好きだとか可愛いなんて言葉、1つもないのに、
何だかアキの前では女になっている私。
そしてそんな私を見守っているマッキー。
コウたちのお店では感じないような安堵感やくつろぎ、
そして女としてのドキドキがSILBARにはあった。
ただ、私はアキとどうなりたかったの?
今でもそれは分からない。
その場が楽しかったから、その雰囲気に酔っていただけなのか?
それともアキの特別になりたかったのか?
正直付き合いたかったのかさえ、
今となってはあのときの自分の気持ちが分からない。