黒スーツの天使 -10ページ目

黒スーツの天使

大好きな黒スーツの天使のお話

 

コウは地元ではけっこうなヤンキーで、出会った日も忘れもしない。

セットアップに、トップはパーマがかかり、襟足は細く長い髪の毛が垂れている。

髪の色は硬派に金髪には染めないけど、パーマで痛んだ茶色をしている。

 

 

3人ともども未成年なのに、タバコを慣れたようにふかしている。

ヤンキー、この言葉に尽きる。

 

ただこの頃のヤンキーと呼ばれる子達は、ヤンキー全盛期に比べれば硬派でもなく、

少し前に存在したであろう、尊敬する先輩たちの真似をしているだけ。

 

昔のように大きな暴走族のグループがあるわけでもなく、単体で走っているだけ。

何か行事があるときだけ、派手派手の学ランを着るだけ。

 

だからか、怖いイメージはなかった。

 

 

少し悪い感じで、でもイケメン揃いで、一緒にいたら目立って。

その3人と友人を挟んで、一緒に遊びに行ったり、家で集まって雑談する。

他の友人たちがこの3人とどう関わっていたかは知らないけれど、

私は何もなかった。

 

同じ部屋にいても男女の関係に発展もしない。

シンに好きとか可愛いと言われて、恋心が芽生えても手すら握らない。

そんなある日のことだった。