コウは地元ではけっこうなヤンキーで、出会った日も忘れもしない。
セットアップに、トップはパーマがかかり、襟足は細く長い髪の毛が垂れている。
髪の色は硬派に金髪には染めないけど、パーマで痛んだ茶色をしている。
3人ともども未成年なのに、タバコを慣れたようにふかしている。
ヤンキー、この言葉に尽きる。
ただこの頃のヤンキーと呼ばれる子達は、ヤンキー全盛期に比べれば硬派でもなく、
少し前に存在したであろう、尊敬する先輩たちの真似をしているだけ。
昔のように大きな暴走族のグループがあるわけでもなく、単体で走っているだけ。
何か行事があるときだけ、派手派手の学ランを着るだけ。
だからか、怖いイメージはなかった。
少し悪い感じで、でもイケメン揃いで、一緒にいたら目立って。
その3人と友人を挟んで、一緒に遊びに行ったり、家で集まって雑談する。
他の友人たちがこの3人とどう関わっていたかは知らないけれど、
私は何もなかった。
同じ部屋にいても男女の関係に発展もしない。
シンに好きとか可愛いと言われて、恋心が芽生えても手すら握らない。
そんなある日のことだった。