さて、何故11-23Tが富士ヒルには必要なのか?


ヒルクライムには11-23T 11Sが何故有効なのか?12Sではダメなのか?の理由です。


ヒルクライムには、11-23T 11S。


日本型ヒルクライムに関して言えば、正解なんです。


さて、ここからは計算です。これ、自転車乗りって出来る人見たことないんだよね。計算出来ないから、有効性がわからないだと思うんだよ。


富士ヒルを例題にします。より多くの方が目指すシルバーです。



シルバーを獲るには、75分で走り切る事です。

決してパワーが300Wだの400Wだのではありません。


そして75分で走るには、コース距離が24kmですから、平均スピードが19.2km/h必要となります。


コレは絶対です。


斜度が幾つあろうとも、体重が何キロでも、パワーが幾つでも、男でも女でも、子供でも大人でもです。


19.2km/hを超えて平均スピードが出れば良いんです。


では、平均19.2km/hを越えるにはですね。


自転車のスピードは、このように表せます。


(フロント枚数÷リヤ枚数×タイヤ外周×ケイデンス) です。


もう少し詳しく。


(フロント枚数÷リヤ枚数×2.1×ケイデンス×60)÷1000 


です。


タイヤ外周は、2.1mにしてます。色々サイズによって違いますがほぼこの辺りですから、問題はないでしょう。


60は分を時間に直してます。


1000はmをkmに直してます。


で計算すると、


80ケイデンスで、34×18Tだと、19.04km/hで若干届かず。


34×17Tで、20.16km/hと、こちらだ!って事がわかります。


そう、基準はフロント34ならリヤは17Tなんですよ。


この場合、平均なので、斜度も平均値でこのギヤが掛かっているか?になります。


富士ヒルの場合5%が平均なので、そこで34×17Tと言う事です。


当然ながら、そこより低い斜度なら、ギヤは重く、高い斜度なら下げるんですよ。


ただ基準点はそこです。そして平均値なのだから1番多く長くそのギヤにいる事ですね。


ヒルクライムはタイム基準なので、良いタイムになるなら、当然よりスピードを上げる必要があります。そしてそれは、より高いギヤで走るって事になります。


基準点より高いギヤで走れたら、同ケイデンスなら速く走れます。当たり前ですが。


基準の5%より緩やかになったら、ギヤは上げたいんですよ。この場合、どこまでもです。上げれる枚数は多いほど良いんです。


また、インナー、アウターにも変更したくも無いので、上へのゆとりは欲しいんです。


この事で、14-28Tは脱落します。


また、トップ付近に収まるような、フロント枚数もダメです。


あくまでもシフトアップする枚数の余力は欲しい。 

ヒルクライムに関して言えば、保険って上側トップ側のギヤがあるか?って事です。決してローにデカイギヤを付けている事では無い。


そして、斜度が高くなったら、下げる訳なんですが、どこまでも下げていいか?なんですよ。


下げはなるべく下げたく無いんです。当然ながら、基準点のスピードより下がる訳で、それを取り戻すには、取り戻せるだけの下げ幅でなくてはならない。


って事は、そこまでも下げたく無いって事です。


では、どこまでか?ですね。 フルコースで昔計算しましたが、良い所25Tまで。 23Tなら確実。 28Tは入れるな! 30T?獲りに行く気あるの?32T、夢見てるなよ!です。


12-25Tだと、17Tは丁度真ん中です。シルバー獲得の理想的な比率の平均値をグラフ化すると、17Tが真ん中になります。そりゃそうなんですよ。当たり前なんです。


では、11-23Tだとどうか?なんですよ。実は、16T側に寄るんです。 そう理想的平均値を描こうとすると、平均点は真ん中によって行こうとするですよ。 確実に獲れる方向に動く。


そうなると、11-28Tだと? 19T側に寄ってしまうんですよ。


11-30Tとかだと、もっとロー側、獲れ無い側に動くんです。


そりゃ平均なのだから、真ん中に寄るのは当たり前です。ロー側が多いんだから、真ん中はローかになるんですよ。


そう言うと、俺はロー側に入れないから!とか意味不明な事言うヤツもいるんだよ。じゃ11-23Tで良くね?と思う。わざわざ8Sとか7Sにする意味がわからない。11Sあるなら、全て使える方が有利だろ!



正直、グラム単位で軽くしてくるのに、要らない30Tとか28Tを入れて、シルバー狙いとか言うヤツの気がしれないんですよ。狂ったか?と思う。


ゴルフで言えばパター2本持ってコースに出るようなモノです。それほど異常。


確実に獲りに行くと、明確に言うなら、11-23Tでしょう。 全てそつなく使います。


どうでしょうか?計算すると、いかに11-23Tってヒルクライム向きか?わかるでしょう。


隙あらば、一枚掛けたい。少しでも良いから一枚でも。上げる方も躊躇なく上げたいので1枚単位で、

落とすのも失点を少なく1枚単位で、そして大きく失点しないように。大きく外れすぎる事にならないように。


って、常識的な戦略だと思うんですよ。


ただ、ロードバイク界隈だと非常識なんですよね。ホント不思議。


Zwiftの富士ヒル道場もムダです。何の意味も無い。

ギヤ縛り、ケイデンス縛りをしない限り、ムダです。


小学生レベルの計算すら出来無いのか?と毎回思います。


はっきり言うと、言った通りに走れたら必ずシルバーごとき獲れます。その通り走れたら必ずです。シルバーはかなりの人が獲れると思いますよ。



人間誰しも楽な方向に行きます。有れば有ったでロー側の軽いギヤは使っちゃうんですよ。なきゃ無いで諦めます。


練習時から、17Tを意識していれば良いんです。5%辺りで掛かるのか?だけです。そして下げすぎない。隙あらば上げる、ちょっとの斜度変化に敏感になる。そして、11-23Tで走るです。