一攫千金! | 爆風銃 - BOP GUN -

爆風銃 - BOP GUN -

伝説のNo.1 Funk Band「爆風銃(Bop Gun)」
惜しまれつつも、1983年に活動を休止した。
再活動を望むファンのための応援ブログである。

爆風銃の活動当時、ライブのハイライトといえば「一獲千金」は欠かせない曲だった。
今回のライブでも、この重々しい曲は、ファンクというカテゴライズからすれば、むしろロックテイスト溢れる曲のように思う。
しかし、ファンカデリックにみられるように、決してファンク=16ビートというのも間違いだ!
ファンクというのは、マインドであり、主張なのだと感じる曲だ!

この曲にはエピソードがあって、実はかんじさんが弾くギターリフから作り上げられた曲だ。
がしかし、このリフはかんじさんが考え出したものではない。
ライブの時にも言ったが、このリフは見良津健雄というギタリストが「今、こんなリフがあるんだけど、どう?」といって爆風銃のリハの時に披露したことから始まる。
このギターリフを元にセッションを繰り返して完成したのが「一獲千金」である。

この見良津健雄というギタリストは、82年のイーストウエストの決勝大会に「十二単」というヘビメタ・バンドで世に知られるようになる。
その後、「見良津健雄&おたっしゃクラブ」というお下劣なコミックバンドでメジャーデビューするが、それよりも「プロデューサーやコンポーザーとしての知名度のほうが高い。

一見、爆風銃とは何のつながりもないように思えるが、イーストウエストつながりは、タンゴを見ても明らかなように、当時の若者ミュージシャンにとっての絆を作っている。

その彼が、癌のため46歳で他界した。
フライやファンキー末吉と同じ年の死は、現在のメンバーに少なからずショックを与えたし、残念でならない。
もし、彼が存命であれば、1回目のトリビュートライブのギターは彼に頼みたかった。
彼にしても、爆風銃は大好きなバンドだったし、目標でもあったはずだ。

爆風銃のパワフルで尖がったファンクの典型のようなこの曲は、見かけからは想像ができない、見良津健雄という男の上昇志向の強かった精神を体現してる曲ではなかったろうか?
「俺のあだ名は『一獲千金!』」と声高らかに歌うフライの姿は、あの時の時代のあの時の仲間たちの本音を歌にしていたように思う。

そのフライが「マーシー、次回のライブの時、この曲は見良津が作ったギターリフが元になってできた曲で、この曲は見良津の曲だとみんなに伝えてくれ!」というメッセージを受けた。

その通り、MCでみんなに言いましたよ!フライ
これで、天国の見良津も喜んでいるでしょう!