シチリア・サマー 実話 | 映画にフィギュアに音楽と 夜の帳の物語

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最近いろいろモチベーションは下がってます…
時間は作るものなのに、作る時間もない。


だったのね…



シチリア・サマーです。





2022年、イタリアの作品。





80年代のイタリア、シチリア島、17歳のジャンニと16歳のニーノ、二人の友情は愛へと変化していく、二人の未来は…そんなお話。





監督はジュゼッペ・フィオレッロ、キャストは分かりません。






まずこのシチリアの風景がとにかく素晴らしい、美しい景色、街並みも映像も綺麗だし、キャストも含め良い作品なんだけど、ちょっと深みが足りないかな。





この当時のイタリア、シチリア島、同性愛ということへの憎悪、偏見などそりゃその頃は認められるわけがないけど、最悪の結末を見ると、これが考えるきっかけになったのはよく分かる。






若い二人の青年、お互いを必要として、お互いを認め合い、でも時代というのは残酷で、こういう作品はいくつかあるけど、やっぱり皆悲惨だし、可哀想。






今よりも圧倒的に自由の少ない時代、人の考えは愚かで発想も豊かではなかったしね。






ただ、ニーノの気持ちというか態度が急な感じで、個人的にはあまり上手い監督だと思えないし、ラストの形もすごく急。






伏線とは言わないけど、匂わせとかもないし、全部展開が急なので、そういう丁寧さに欠ける演出が気になってしまう。





ただ実話を基にしてることを見終わってから知り、実話だとそこまでドラマチックにならないし、なら仕方ないのかなとも…それでも映画としての演出だからね、やっぱりもう少しやりようはあると思う。





★★★☆☆ 3。






自分もあんな風に母ちゃんと踊れる息子になりたかったなぁ…(≧∀≦)