3大好材料が揃う朝晩は相変わらず冷え込むものの、日射しは明らかに変化しつつあるようです。陽だまりでは冬とは思えない暖かさです。
さて、株式市場は、底入れを確認してからは予想以上に強い展開をみせています。しかも今回の上昇は、わが国のみならず世界的に上昇気運が広がっています。米国は13000ドルに手がかかり、英国、ドイツなど欧州、さらに韓国、香港などが昨年来の高値を上抜いてきました。もっとも出遅れていた中国上海株も底入れしたかにみえます。
その背景にあるのは、ひとつは、世界的な金融緩和です。米国は14年末までゼロ金利政策を維持、欧州ECBも50兆円という巨額の資金供給を予定しています。新興国では利下げが相次いでいます。このように世界の株式市場強調を後押ししているのはカネ余りであり、景気の先行き回復期待です。わが国も米国に追随して追加金融緩和策に踏み出すと同時に、初めて物価上昇率1%をメドとする目標を打ち出しました。日銀としてはかつてないタイミングのよい政策といえます。円高対策、景気対策、脱デフレ策と一石二鳥も三鳥も狙ったものです。このせいか、為替市場が動きました。円安が進み、1ドル80円を大きく超えました。73年に1ドル360円の固定相場制から変動相場制に移行してから約40年、円高時代が続きましたが、ようやくその終焉を迎えたようです。円相場の大転換です。国内景気も12年前半は復興需要で、後半は輸出の回復で好転は必至です。
かくして、円安、カネ余り、景気回復期待と3大好材料が勢ぞろいしたことで株価上昇は明確になったとみてよいでしょう。いまは本格上昇相場の初動段階といえそうです。
だが、相場は一寸先は闇であることも間違いありません。格言に、“転ばぬ先の杖”、“治に居て乱を忘れず”といいます。こういう強気相場のときこそ、常に警戒材料に目配りすることも肝要です。上昇相場でも、ときに急落することがよくあります。株価の自律反落です。今回でいえば、昨年11月安値を基点とすれば、すでに3ヶ月を超えています。今年1月安値を基点とすれば、まだ1ヶ月です。もし11月安値を重視すれば、何時自律反落があってもおかしくはありません。過去のケースからみて、1~2ヶ月の調整もないとはいえません。今週週初からやや相場に乱れがみえます。一応用心すべきでしょう。とはいえ、今回の反騰相場は、09年のそれに匹敵するような大きな相場とみています。この11月ないし来春まで上昇軌道が続くとみられます。気を大きくもって対処したいものです。
さて、今回の銘柄ですが、アンリツ(6754)(東1/1000株)に注目します。スマートフォン製造用計測器それにLTE市場関連に3G製造用計測器が急拡大しています。モバイル分野の急成長で計測器の需要は今後とも伸びるのは必至です。今期営業利益は142億円と前期比2倍になるようです。海外売上げ比率は58%。円安も好材料です。1000円大台乗せから人気化しそうです。