前引けの日経平均は88円高の8473円
SQは無難に通過
前場の東京市場は、鉄鋼、自動車、機械など主力株を中心に全面買い優勢の展開になっています。
イタリアやスペインの国債入札が順調な結果であったため、欧州債務問題への警戒感が幾分和らぎ、ユーロ安・円高が一服となっていることも相場を後押ししています。
1月限SQ概算値は8470円71銭。1銘柄当たり13万株程度の買い越しと伝わり、先物への買戻しも継続しています。
日経平均は10時前に上げ幅100円を超え、1月5日以来となる8500円の大台を回復させる場面もありました。
前場段階で、戻りの目処として意識されていると云われる25日移動平均8474円も一時上抜けましたが、増田足ではまだ、3日足と25日足のゴールデンクロスには至っておらず、明確な買いサインには程遠い状況です。
「朝の作戦」で触れた日経平均の「三角保ち合い」も、ここから一段高しないと上放れとはならない段階ですから、積極的にポジションを買いに傾けることはできません。
値上がり率ランキングを見てみると、上位は宮越HD(6620)、ペガサスミシン(6262)、大阪機工(6205)、日本橋梁(5912)、PS三菱(1871)と引き続き低位材料株は元気です。
大型株のリバウンドに付くより、短期スタンスで低位材料株の局地戦に挑んでみたいところです。そのベースは「震災復興」でよいのではないでしょうか。
例えば、値上がり率ランキング10位以下の中にも、来週にかけて飛び出す銘柄がありそうです。
さて、全体相場は週末要因もあり、後場から再び8500円を上抜けてくるほどの上昇エネルギーは出辛いと見ています。
この時間帯、預金準備率の引き下げ期待が出ている中国・上海株は前日終値を挟み一進一退の展開です。