2012年相場が始まりました。年初ですので当然今年の相場はどうなるか。こういうことになるのですが、「復興元年」こう呼んで良い相場になると見ています。 改めて説明するまでもなく、昨年日本は東日本大震災という史上最悪ともいうべきメガ災難に襲われました。それからすでに10カ月近くが過ぎたものの、これまでは復興よりも生活の場を確保する。これが最大のテーマであり、いまなおそれは果たされているとはいえない状況です。
もちろん復興に向けた努力も日々なされているものの、それはまだスタートしたばかりといえるでしょう。
この点を考えると、今年は復興に向けて本格的な活動に取り組める年となり、またそうならねばなりません。そんな活動は、東京株式市場にも影響すると見て良いでしょう。
大災難の直後では、率直なところ株式投資に本格的に取り組む。これは心情的に難しいところがありました。被災者の厳しい日々を考えると、投資に積極的に取り組むのははばかられる。こんな思いに陥った投資家も多かったといえるでしょう。
しかし年が改まったことで、今年はそんな思いもかなり薄らぐ。こうなりますし、いまなお東京市場の足を引っ張り続けている欧州債務危機リスクも、早ければ4月以降、遅くなった場合は年後半になれば、かなり軽減する可能性があります。
そして最大の期待材料は、米国経済の復活=復興です。06年2月から下降に転じた米国の住宅着工件数は、ここに来て復調基調にあります。
米国でサブプライムローンバブルが発生したのは、住宅需要が急拡大したためでした。そのバブルは世界中に及び、欧州債務危機も発生の源をたどると米国の住宅需要バブルに行き着きます。
そのバブルは07年秋に一挙に崩壊してしまったわけですが、崩壊のリード役を務めることになった住宅需要がようやく上向きはじめている事実は重要です。
それが再びバブルへと発展することはないでしょうが、最悪期は脱しつつあることになり、日本が震災からの復興を目指すのとは中身がまったく異なるものの、米国では崩壊した住宅市況が復興しつつある。こういえる状況です。
共通する言葉は当然、「復興」であり、その意味で今年は東京市場だけでなく、「復興元年」がテーマとなると考えられます。
ただ株式市場が、この言葉を掲げて走るかどうかは分かりません。しかしたとえ「復興」という言葉が使われなくても、バックに流れる音楽は「復興」になるでしょう。
欧州債務危機問題が軽減するか解消してくれるなら、3つ目の「復興」になるため、ぜひそうなって欲しいところですが、そこまで望むのは望み過ぎになるでしょう。
そこで日本の震災からの復興と米国住宅市況崩壊からの復興。この2つにより、東京市場も復興する。これを前提に投資に取り組んでいきたいものです。
そんな大きな変化にインパクトを与えるのが11月に実施される米国大統領選挙や7月に開催が予定されているロンドン・オリンピックなどになります。
他には5月に東京スカイツリー開業、9月には日本航空の再上場などもあります。これらも当然株価に影響しますが、いまは何といっても前述したように、「復興元年」が始まる。この点、意識を集中してそれに備えたいものです。
で、注目したいのはまずは前田道路(1883)です。道路舗装の大手であり、被災地は当然のこと、高速道路の改修なども予定されているため、株価は目先下げても回復力強いと見てよいでしょう。
地質調査首位で建設コンサルタントにも強い応用地質(9755)も株価は高値圏ながら堅実高確率が高いといえます。震災復興関連の地質調査依頼の増加が続くからです。
全国的に介護施設の増設が続いていることからパラマウントベッド株(7817)も魅力的です。介護施設には介護用ベッドが不可欠。同製品で首位のパラマウント株は、目先下げても再起力強く、要マークです。