昨日永年現場の技術者を勤められた方と色々話をした。
その中で、原発を巡る問題として、電力会社の鼻持ちならないエリート意識があって、今更機械屋系に頭を下げられるかと言う経営陣の意地があり、弱みは絶対見せるなとの指示が徹底されているから現場がどうなってるか誰にも判らない構造が出来てしまったのだとか。
彼が言うのには、脅していたのは電力会社の方で「自分達が口を開けば貴方達は(政治家や官僚)どうなるか判ってますね」と見下した物言いで接していたのだとか。
同時に原発始め発電所は僻地にある訳で、その発電所勤務の示す意味は左遷であり、当然テンションも下がる・・・本社しか見ないで仕事をする事になる。
東電首脳がやっていた事は財界を代表して政界に物を言う事で、つまり財界の政治部長って事だ。
これは関西電力も中電も一緒だね・・・各財界で政治部長をやってきた。つまり本社にいないと栄達は望めないし、一生発電所勤務ったらこれは不要無用の人物と見做されてるんだと。だから現場の問題点を本社に言わなくなる・・・何が起き様がそれを現場で処理すれば腕の良い所長と言う事で評価も上がる訳だ・・・福島原発の対処に問題があった理由は現場で処理しろとの不文律があったからで、それを菅直人が指揮命令系統を複雑にしてしまった事が輪を掛けた。しかも菅が相談した相手は笹森で技術者ではない。
原発関係の問題は全て一時的にでも国家が管理すべきだろう。
そして必要な技術者を国家が雇用し、あらゆる問題点を具体的に解決する為にチームを編成、現場対応にあたらせる・・・問題点の開示と放射能数値等の定期的公開は常識の範囲だ。
現場の声や利用者の声を無視した製品設計が横行し、その多くがコストパフォーマンス絶対主義であるし、同時にどなたかが書かれているがISOやTQC過信もある。
経営者の多くがTQCやってれば品質管理は万全だと思い込んでいて、船井総研は現場の人間に総懺悔させて高い金を毟り取っている。
大前研一の評判が悪いのも、足を組んで「君の会社はなってないね」を何も見ないで言い続けた事だ・・・最初は凄い人なんだろうと思ってはいたが、だんだんメッキが剥げてしまいには何だか判らないがキザな嫌な奴になった。
そうなると不幸な事に話を聞いてくれなくなる。だから余計にひねくれてくる。
現場主義で成長してきた日本経済がいつの間にか言った者勝ちの構造になった。じゃあ何を言うか・・・コストカットが今の主流だな。
電車に省エネ機能を強化させて安く作ってみれば今度は窓が開かない構造になってしまった。しかも窓がでかくてカーテンが無い。窓があかない電車でカーテンが無かったらどうやって日射を遮るか・・・去年の猛暑、電車のエアコンを強にしても日射はどうにも出来なかったんだ。カーテン一枚あればずいぶん違うのにね。
じゃあカーテンが無いのは何故なんだと聞けばどうやら「カーテンのスペースを設ければその分車体が重くなって電力を食います・・・」だとか。
重箱の隅をほじくって手柄にしている構造が今回の原発事故の本当の原因だと彼は言っていた。
だから人災なのだと・・・現場で働いた事の無いエセ技術者首相と、重箱の隅をつついて社長様に御注進していた幇間社員が引き起こした人災だと言う事だ。
問題があればはっきり物を言う体質に変えて行かないと、同じ様な事故はまた起きるだろうし、何でも下請け任せにしたり数字の調整を他人任せにする流通等日本の産業に巣食っている人任せ体質を根底から変える事が望まれる・・・学歴ではなく何をしたかを正当に評価する人事制度と、雇用の流動化促進の否定こそ・・・言い換えれば終身雇用と同時に柔軟な評価制度こそ日本復活の一つの手段なのだと彼は力説していたね・・・派遣だろうとパートだろうと仕事の出来る人材は手厚く遇しなければ日本は沈没し続けるだろう・・・