日本には東京証券取引所上場企業の子会社そのものが同時に上場している所謂
「親子上場」という現象があり、これは日本特有のものです。
東証は「望ましくない」、とか他人行儀にコメントしていますが、アメリカではまず子会社上場と言う時点で審査そのものが通りません。
日経によればこれが230社もあるというのですからあいた口がふさがりませんね。
日本では子会社には親会社の人が天下ってきて、親会社の方針と同様に活動する訳ですからその子会社は一体株主の利益と親会社の利益とどちらを優先するのか、まるではっきりせず、これでは上場した意味がありません。
ですからそもそもこれは東証の怠慢が招いた事態です。
上場した時点で親会社の関与を禁止する(持ち株比率、人材の面の両方)もしくは、親子間関係が切り離せないのであれば上場資格はなしと上場却下するべきで、実際アメリカではそうなってますね。
一方、今回の社説ではパナソニックが子会社でありながら上場企業であるパナソニック電子と三洋電機の上場を取り消すという報道になっていて、これはこれでいいことだ、と言う書き方を日経はしていますが、これもあり得ません。
子会社をこのまま放置すると時価総額も低く、簡単に買収のターゲットにされるのでそれを避けるために非上場子会社化しているだけの話であって、日経が書いているような「資本効率を高めスピード感のある経営を目指す」ものではあり得ません。
ただ、買収されたくないだけです。こんなわかりきった事を何故書けないのか?
このように極めて内向きに処理を進める日本企業が相変わらず多い訳で、上場させた訳ですから東証としては親子関係を速やかにきるべく指導する、或いは親会社としては自立した企業にするために本社の関与を速やかに無くすなどの処置をとるべきでしょう。
こんな内向きの作業をしている日本企業も情けないのですが、これをきちんと批判できない日経はもっと情けない、ということです。
こんなことをやっているうちに東京証券取引所は世界の資本市場からどんどん取り残されていくでしょう。
だって一度上場して上場利益を散々貪っておいて、またその子会社をもう一度囲い込むってんですから、何のための証券市場だというのですか?
一般投資家を食い物にしているだけでしょう。
これでは三原先生が泣いておられるでしょうな。