名言の教えに従う際の注意点とは
◎名言どおりには、なかなか実行できない
数ある投資名言のなかでも、一、二を争うほどよく知られた株名言となったら、
「人の行く裏に道あり花の山」
になるでしょう。見事な表現だけに、投資家なら誰でも知っているでしょうし、私もこれまで講演会などでたびたび使ったことがあります。
そして、このことば通りに実行しようと努力したこともあります。しかし、名言の常として実際にはなかなか実行しにくいところがあります。
メタボの人が、ダイエットにチャレンジするようなものです。痩せねばと思ってはいても、「目の前にケーキを出されたりするとつい手が出てしまう」、なんてことになります。
「人の行く裏に道あり花の山」
の場合、なぜ実行しにくいのか。私は以前、真剣に考えたことがあります。もちろん、実際に実行してみたこともあります。ところが、案外うまく行かないのです。それもあって実行が長続きしませんでした。
しかし、やり方を変えることで実行しやすく、成果も上がりやすくなったのです。
◎裏に行き過ぎなければ、成果は上がる
「人の行く裏に道あり花の山」
という表現から連想する「裏」とは、道路なら表通りからかなりへだたった裏道という印象があります。
単なる裏通りではなく、表通りから3本くらい裏道という感じです。株ならみんなが見捨てているような銘柄、ということなります。
現在なら、100円を割り込んでいるような銘柄。通信機関連株のなかから探すなら、沖電気(6703) という具合です。
NEC(6701) や富士通(6702) 株でさえかなり売り込まれているのですが、みんなが見放しているような銘柄となったら沖電気になるでしょう。
「人の裏」を行くなら、沖電気株に投資する。これは理にかなうことになります。
でも実際の投資となると、二の足、三の足を踏むのが普通です。通常感覚の投資家では投資しにくいでしょう。私もその一人になります。
それでも名言の教えに従うなら、沖電気に投資するのが適切となります。
ところが、これには投資できない。となると、「人の行く裏に道あり」の解釈を少し変えてみる。これが実際的です。
具体的にはどうするか。私が提案したいのは、行く裏道を「表通り」から3本目あたりではなく、「1本目」にする。こうなります。
街でもそうですが、1本目の裏道はさほど怖いことはありません。しかし3本目とか4本目となったら、怖いお兄さんが出て来たりします。
つまり裏道は裏道でも、あまり奥の方にある裏道ではなく、表通りから少し入った1本目の裏道。こうします。
株なら、下落トレンドとなって徹底的に下げた銘柄ではなく、上昇トレンドにあった銘柄が押し目をつけているところ、それが1本目の裏道銘柄となります。
具体的には、トヨタ自動車(7203) 、荏原(6361) などになります。要するに、「裏に行き過ぎない」こと。
こうすれば実行しやすく、成果も上がりやすいですよ。