リバウンド狙いに妙味あり
米国の雇用情勢好転が支え
◎引き続き、押し目狙いの姿勢で臨むところ
東京市場、波高しです。先週は、
(1)日経平均はすでに目先の下値支持線だった25日移動平均線を割り込んだ。
(2)次の支持線は10400円であり、これも割れてしまうことが考えられる状況である。
(3)最悪10200円までの下げを想定しておく。これがお勧めである。
(4)途中下落幅が大きくなる日があれば、間もなく反転する確率が高い。
以上のように書きました。支持線である10400円は割り込まずにすみましたが、いまなお不安定な展開が続いています。
もちろん、リビア情勢の展開が読みにくいからです。
「反政府勢力が、一気にカダフィ政権を打倒してしまうだろう」。
こう見られていたのですが、ことはそんなに簡単ではなく、カダフィ大佐が海外テレビのインタビューを受けて、元気に答えている姿が映っていては、株を積極的に買うわけにいかない。
こうなっているのが実際です。
しかし、肝心の米国市場は12000ドルをベースにした動きを続けており、いまのところそれをしっかりキープしています。
大事なのは、リビア情勢の展開が読みにくいなかで、それが続いていること。目先、一瞬12000ドルを割り込むこともないではないでしょうが、基調が保たれている以上、引き続き押し目狙いの実行、これが有効になります。
◎売り込まれた日東電工とアンリツ
いまは主力株、特に円高に弱い輸出関連株が下げています。自動車、電子部品、機械などがそうであり、私にいわせるとこれらの銘柄は利益をあげやすいそれになります。
円高は投資家の多くに嫌われています。しかしモノは考えようです。対処法次第であり、円高になれば下がると決まっているなら、新規投資をする場合、円高局面の到来を待てばよいことになります。
こんな観点に立つなら、「円高だから輸出関連株が有望」。
こう考えれば、投資もしやすくなります。
先週のこの欄では、このような観点からホンダ(7267) (東1/100株)を取り上げました。原稿を書いたのは24日。当日の引け値は3475円でした。その後株価は3月1日には3620円の高値がありました。
敢えて、円高局面で出動したことがよかったことになります。その後株価は少し下げ、この原稿を書いている時点では3540円です。24日の引け値3475円、翌25日の寄付き3510円よりもまだ上にあります。
幸い、市場全体の小波乱も落ち着きつつあります。米国で2日発表されたADP(民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング)社の2月全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数が前月比21.7万人増となっていました。
これは、週末に発表が予定されている労働省発表の2月雇用統計の改善を予想させます。それでなくても、今月のデータは改善必至ではありました。先月は豪雪で雇用が落ち込んだのですが、今月は雪の影響が軽減したからです。
こんな状況を踏まえると、リビア情勢が重荷ではあるものの、市場の関心は米国の雇用改善を重視する可能性が高く、東京市場も見直し買いが優勢になると見ています。
で、注目したい銘柄ですが、まずは前述したような視点から円高を理由に売り込まれた日東電工(6988) (東1/100株)です。タッチハネル向け偏光フィルム需要絶好調ですが、野村證券がレーティングを引き下げたことで株価調整中だけに、買いやすくなっています。
NECが株式の売り出しを決めたことで、株価が急落したアンリツ(6754) (東1/1000株)も、現在水準なら投資妙味ありです。NECが売るのは1株725円。現在水準より少し安いですが、NECはアンリツの価値が分かっていないと考えてよく、750円前後なら投資有望と見ます。
少し時間はかかるものの、川崎重工業(7012) (東1/1000株)も現在水準ならまだ安全度が高いといえます。総合重機ですが、注目したいのは二輪車に強いこと。インドネシア、ベトナムでの二輪車販売好調を考えると株価はまだ評価が低く、騰勢に変化なしです。