[北浜 流一郎先生の株式コラム 01月13日号]
東京市場、昨年4月高値を目指して浮上中。
頼りになるのは経験則とチャートです。
東京市場は引き続き好調そのものの動きです。この原稿を書いている時点で戻り高値の10620円を付けたばかり。順調過ぎるとさえいえるような展開が続いています。
改めて書くまでもなく、日経平均の昨年高値は4月の11408.17円。いまはそれに向けて着実に上昇中といえます。距離はあと787円。早ければ今月中にも埋まり、ようやく新たなゾーンに入ることになります。いまのところ、それはまだ実現していないため単純に喜ぶわけにいきませんが、急ぐことはありません。大事なのは回復トレンドにあるかどうか。この点には疑いがないため、ここは余裕をもって対応したいところです。
というのは、現在上がっている銘柄のほとんどは昨年8~10月に底をつけて回復に転じ、いまではたっぷり利益が乗っているのです。つまり市場環境が非常に厳しく、株は上がりそうにないという見方がほとんどだった時に仕込んでいた人たちがいまは笑えるようになっているのです。
その時、その人たちは何を見て買いに出たのか。チャートです。増田足です。状況が非常に厳しい時には、なかなか動けません。でも動いた方がよい。そんな時に頼りになるのは、経験則とチャートになります。
この原則を現状に当てはめると、夏から秋にかけての厳しい状況とは異なり、新たな観点から経験則とチャートの確認が大事になっています。多くの銘柄が上昇し、戻り高値圏にあるからです。
このような状況は当然リスクが高くなります。高値掴みになってしまう恐れがあるからです。それを極力少なくする。これが株で勝つ方法になるのですからここは増田足での確認が必要です。高値圏にあるからといって、すべての銘柄が危ないわけではありません。当然さらに続伸する銘柄もあります。
それをどうやって知るか。日足の伸び具合やヒゲの形などによって細かく株価の方向性を示してくれる増田足を使うことです。それに経験則を加えることで、行動に出やすくなるのです。
株式投資は迷いの連続です。そして迷っているうちに株価は上がってしまうのです。人間だから迷うのは当然で、投資で成功するにはこの迷いを何とかしなければなりません。2011年相場はまだ始まったばかりなので、今年はぜひ迷いの時間を短縮する。これを心がけたいものです。それにはチャートのこれまで以上の活用。これが有効です。
で、注目したい銘柄ですが、本当にあれこれ上がり過ぎているため、まずはここ数日、足踏み中の銘柄の中からKIMOTO(7908 東1 100株)です。
この会社は機能性フィルムのメーカー。液晶、デジタル家電向け機能性フィルムに強いことで知られています。そのため当然スマートフォン向けの拡大が見込める状況です。
株価は高値にあるため、反落の恐れもあるものの、そうなったとしても短期に蘇生する。こう見ています。
11日に高値210円をつけたため、売りものに押されている河合楽器(7952 東1 100株)も出来ることなら200円以下で仕込んでおきたい銘柄です。もちろんこの会社はピアノメーカー。ヤマハに次いで世界2位です。
ところが東京市場での株の評価は低く、いつも低位に甘んじています。しかし、いまは市場の目が低位株にも当たりはじめています。13日の引け値は丁度200円でしたが、目先それを割り込むこともあるでしょう。そこを見逃さないようにします。
やや時間がかかるものの、最近急落したアコーディア・ゴルフ(2131 東1 1株)の現在水準は魅力的です。ゴルフ場経営首位級の会社ですが、ゴールドマン・サックスの傘下で発展して来ました。ところが、そのゴールドマンとの提携を解消するというのです。
株はそれを案じて売られました。金融会社であるゴールドマン・サックスの傘下であり続けるのはなんとなく不自然です。今後は独自性を出しやすく、季節が春に向かうにつれて株価も蘇生する可能性大です。いまはゴルフシーズンでもないため株価の回復は鈍くなっているのですが、春が近づくにつれて見直される。この点が魅力です。