[北浜 流一郎先生の株式コラム 12月09日号] | ブー子のブログ

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[北浜 流一郎先生の株式コラム 12月09日号]


回復相場に二種類あり。いまは「売り手が作る」相場です。

 年末相場、絶好の展開です。日経平均は9日、10298円まで上がり、4月高値の11408円が見えて来ました。といっても年内にそれに届いたり、クリアしたりするというのではありません。正直それは難しく達成はまず無理です。

 しかし大事なのは11408円の奪還に向かっているという実際の値動き。これが大事であり、この点については大いに期待が持てます。つまり回復トレンドは不変であり、われわれとしては素直にその流れに乗っていくようにしたいものです。

 ところが残念なことにまだ国内の投資家たちはほとんどが様子を見ている状況です。そのため東証1部の出来高は12月に入ってなかなか20億株に届きませんでした。9日は何とか21.2億円に達したものの、日経平均がこれだけ上がっているのに売買が盛り上がらないのには理由があります。

 相場が上がる時には、2種類のそれがあります。一つは買い手が作る相場。そしてもう一つは売り手が作るそれです。買い手が作る相場とは、多くの投資家が買い意欲旺盛になり、どんどん資金を投じて株を買うことで株価が上がる相場です。そしてもう一つの「売り手が作る相場」。これはどういうものかと言いますと、空売りをしている投資家が売りを手仕舞うために株を買い戻す。それによって株価が上がる相場があります。

 現在の回復相場は、二番目のそれになります。そのため多くの投資家には、特によいこともないのになぜ株がこんなに上がるのか。違和感が強まるばかりであり、買いもなかなか入りにくいのが実際です。

 それでも上昇要因があるのは確かであり、引き続きそれが東京市場を押し上げて行く可能性大です。売り手は長期間にわたって売り続けたことで売りが習慣化し、すぐにはそれを止められないからです。そのた株価が上がると頑張って売り乗せる。こんなことになるのが普通です。そのため売り残はさらに増えて株価は上がりやすくなる。

 こんな現象が生じるでしょう。
 業種的にそんなことが上昇要因になっている銘柄が多いのは自動車とその周辺銘柄であり、それだけそれらは投資魅力があることになります。

 で、まず注目は日産自動車(7201 東1 100株)です。電気自動車リーフの発売が20日から始まります。日産が社運をかける電気自動車であり、すでに予約も順調に入っているとのこと。来年になると「販売台数が計画を上回っている」という発表があるでしょう。そういう手筈なっているはずであり、株価もそれに向けて着実高が見込めます。

 クラッチに強いエフ・シー・シー(7296 東1 100株)も魅力的です。クラッチは自動車用だけでなく、二輪車用にも強く、世界一です。製品のほとんどはホンダに納入されていて、いまは四輪車用、二輪車用ともに需要絶好調状態にあります。特に快調なのは二輪車用であり、東南アジアを中心にフル生産でも受注に応じきれないほどの状況です。株価は目先一服があるでしょうが、再起は早いと見ています。

 最後はディーエヌエー(2432 東1 100株)です。携帯向けゲームサイト「モバゲータウン」を運営していますが、12日、独禁法違反で公正取引委員会の検査を受けたことが明らかになり、株価は急落しました。取引業者に対し、他社へのゲームコンテンツ提供を禁じていたとのことです。株価はそれを嫌気し急落したのですが、検査が業績に与える影響は軽微であり、しばらくしたら回復に転じる可能性があり、ここでシフトしておきたいところです。