日経平均続伸、明日のSQ前に騰落レシオの上昇などテクニカル指標の過熱感
9日の東京株式市場は続伸した。大引けの日経平均株価は前日比53.55円高
の1万0285.25円。TOPIX(東証株価指数)も続伸。米株高や円安か
ら買い優勢となった。途中、円が対ドル、対ユーロともに強含んだことから上げ
幅を縮小する場面があったが、大引けにかけては円買いが一巡すると買い直された。
明日のメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に売り買いが交錯。東証1部の出
来高は21億2025万株、売買代金は1兆4184億円。
日経平均株価は寄り付き直後に前日比65.92円高の1万0298.25円と
1万0300円に急接近し、戻り高値を更新。引き続き買い先行の展開となった。
欧州系、アジア系が買いの手を振っていた。ただ、騰落レシオの上昇など短期的な
テクニカル指標の過熱感から、上値では利益確定売りや戻り待ちの売りが出やす
く、日経平均株価の日中値幅はわずか58円強にとどまった。上海総合指数の軟調
も日本株の上値を抑える要因となった。ドル・円は83円65銭、ユーロ・円は
111円26銭まで円が強含む場面があったが、その後、円買いが一巡すると株価
指数も持ち直した。
裁定買い残の積み上がりや騰落レシオの上昇などテクニカル指標の過熱感から、目
先的には調整含みとの見方も多いが、その割にしっかりした展開。国内証券では騰
落レシオがデータ取得可能期間で最高値となる158.3%を記録したことから、
「短期的な過熱感を意識せざるを得ない」としている。ただ、「米景気の改善期待
や国内企業収益の回復、円安進展、日経平均が年初来高値を下回っていることや出
直り基調、水準面で過熱感が乏しいことなどから、株価支援要素も多い」としている。
東証1部の値上がり銘柄数は808になった。メガバンクが軒並み高となり、野村
HD<8604> も買われた、ホンダ <7267> 、日産 <7201> 野堅調展開が続き、キヤノ
ン <7751> が上伸し、国際帝石 <1605> が物色された。第一生命 <8750> は6連騰。
半面、値上がり銘柄数は686。ソフトバンク <9984> が売られ、コマツ <6301> が
安い。武田 <4502> が下げ、DeNA <2432> 、トヨタ <7203> が後場マイナス転換
した。ソニー <6758> は売り買い交錯に前日比変わらず。
ソフトバンク(9984) 過剰な期待を織り込み過ぎ、UBSがレーティング格下げ
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フルヤ金属(7826) コスモ証券が来期以降も収益拡大は続くと予想
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SUMCO(3436) 今期業績下振れ~シティ証券が収益改善策で来期予想を維持
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☆個別銘柄ピックアップ
三菱ケミカルHD(4188) MUMSS証券が会社営業利益計画は保守的な印象と
三菱ケミカルホールディングス<4188.T>は8日、2016年3月期を最終年度とする新中計
「APTSIS15」を発表。2016年3月期は営業利益4000億円が目標とされ、その成長・創造
実現に向けて5年間で1兆円の設備投資と7500億円のR&D投資を行う方針が示された。
三菱UFJモルガンスタンレー証券では、中間地点の2013年3月期営業利益は2300億円
との目標が提示されたが、好調な医薬品の好調とデザインドマテリアルズの高い成長性
を考慮すると、保守的な印象とコメント。同社へのレーティング「アウトパフォーム」
と目標株価610円は継続とした。