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写真小話

私が撮影しながら散歩した備忘録的な記録

2025.11.22

たまには野宿なんかをしながら山の中を彷徨い歩きたい。

前立腺癌の治療もひと段落して、ホルモン治療のせいで体力が3割ダウンだけど、この間の丹沢でまぁしょぼめな低山なら全然行けちゃう感じだったので、がぜん野宿しながらの山歩きがしたくなった。

しかし、癌の治療で有給をだいぶ使っちゃったのでカレンダーの三連休とかがねらい目である。

最後の放射線治療の翌日だけど、他にチャンスがないので、出かけてみる事にした。

場所は、2023年の11月に笹子から登ってあるいた御坂山塊、あの時は王岳で暑さとだるさで途中で降りちゃったから、今回はつづきって事で西湖側から王岳に登って四尾連湖まで歩いて国中側の市川大門へ降りてみたい。

 

まずは河口湖駅へ、自宅からだと横浜線-中央線-富士急と乗り継いで行くのが定石だけど、紅葉時期の連休なので混むべなぁ~なんて悩んでいると、横浜からバスでいきなり河口湖に行く高速バスがあることに気づき、早速予約して、そいつで行く事にした…

 

ところがいざそのバスに乗ってみると、予約なので、席に座って行かれるのは良いのだけど、やっぱり紅葉時期の3連休って事で道が渋滞していました。

バスって定刻到着じゃないんだもんね、しまった!

定刻より2時間以上遅れて河口湖駅到着。

もう10時を大きくまわっており、登山っちゅう雰囲気はゼロですがね。

で、95%が外国人の中、西湖周遊バスに乗って、根場まで向かいます。

予定していた山中の給水ポイントに辿り着けそうにないので、下界で水を補給したりして、登り始めた時にはもう12時40分を回っておりました。

大丈夫かよ!

2023年に下りた道を登ってゆきます。

ちなみに、この時期の富士五湖は紅葉が素晴らしく、河口湖なんてもう紅葉まっさかりでしたよ、外国人も大喜び?かもね。

富士ちゃんバッチリ見えてますよ。

もう午後なので若干かすんでいるけどな。

登り始めてすぐの石の上におもちゃのピストルが置いてありました。

火薬を詰めてパンパンなるヤツです。

多分、熊よけで誰かが持ってきた物と推察します。

イヤイヤ火薬でパンパンは違うだろ、特に熊よけ効果が高い気がしないんだけど…

音って意味では熊鈴でいいんじゃね?

王岳の急登をエッチラオッチラ登って王岳到着。

う~ん、夕方な雰囲気。

だいぶ遅れているので、少しでも前に進んでおくか…

五湖山のちょい手前に平な所があったので、ツェルト被って寝る事にしました。

トレッキングポールを使って入り口だけ立ててます。

 

翌日、6時に歩き出しました。

すぐに五湖山に到着。

五湖山を過ぎると、精進湖が見える様になります。

女坂峠に下る途中に何回も精進湖のビューポイントがあります。

女坂峠到着。

身重の女性の悲しい話が由来の峠らしいです。

朽ちた石仏がありましたが、そんないわれがあったからなのでしょうか?

女坂峠から、三方分山の登りになります。

良い感じの山稜を登って行きます。

雲から富士ちゃんが顔をだしました。

三方分山に到着。

名前のとおり、ここから田貫湖方面と四尾連湖方面と精進湖方面とを分かつ山です。

でも、道の分岐はピークのちょい田貫湖側にあるけどな。

山頂でオールレーズンとかを喰って、北へ進みます。

気持ちの良い雑木林の中の山稜です。

落ち葉をカサコソ踏んで進みます。

釈迦ヶ岳の山頂直下

釈迦ヶ岳到着、ここからまた西へ向かいます。

山稜は緩急織りまぜで伸びています。

緩い山稜が気持ちが良いです。

八坂峠への下り途中に林道が横切っていました。

木のはしごかよ!

ブッ壊れてるじゃん! なおせ。

はしごじゃない所から下りました。

八坂峠を過ぎて緩やかにアップダウンを繰り返して阿波峠も通りすぎてゆきます。

この辺の峠は古い峠道で郡内、国中を結ぶ生活の道だったのでしょうけど、今が歩く人も稀な静かな山道になっています。

大栂のある地蔵峠に近づくと山稜が広くなっている所があります、ガスっていると間違っちゃうかもね。

地蔵峠の手前では広い山稜が二重山稜になっていて、視界が悪いと間違えそう、画像の指導標がある尾根が正解です。

地蔵峠の有名な大栂はなかば朽ちていました。

案内板を読むと、最近こうなっちゃったみたい。

気候のせいか、落雷のせいか知らんけど…

やがて山道は山稜から外れて巻き気味に進み、蛾ヶ岳を目指します。

この蛾ヶ岳が本日の最後の山らしい山になります。

紅葉の谷がありました。

おっ、もう蛾ヶ岳かい、と思ったらニセピーク。

こっちが本物の蛾ヶ岳のピーク、ガキんちょの叫び声が聞こえてきました。

蛾ヶ岳到着、ガキんちょ山盛りでゲンナリです。

今まで静かな山歩きだったのに、急にガキんちょ攻撃、こたえます。

どうやら、四尾連湖でキャンプしているファミリーがキャンプのなか日に蛾ヶ岳登るのが、定番のイベントみたい。

そういえば、姉ちゃん家も四尾連湖でキャンプしたとき、なか日で登ったって言ってたっけ。

ここまでくると、富士ちゃんが若干小さくなってきました。

富士ちゃんが見えるのもここが最後かな?

もう、11月も下旬というのに、雪が全然ねぇのですね。

昔が11月初めの連休で7合目あたりで雪上訓練していたんだから、温暖化が進んだ証拠なのでしょう。

ガキんちょの蛾ヶ岳を退散して、市川目指して下ります。

蛾ヶ岳を下り始めてすぐの分岐に佇む、六地蔵、ワンプレートです。

紅葉の谷の先には四尾連湖があるはずですが、イマイチ見られません。

途中にある大畠山に一応たちよりました。

おおう甲府の街が一望じゃん、大畠山は無視して下ろうかと思っていたけど立ち寄って良かった。

アンテナ塔がそびえる大畠山。

大畠山からしばらく車が通れる幅の道が続きます。

さっきのアンテナのメンテナンス用でしょうか?

広い道も四尾連峠までで、そこから本格的に市川市街へ向かって下ります。

途中に送電線の建て替え工事していました。

ゴミがすげえな!

ちゃんと片付けろよな。

どうやら昭和のゴミの遺物のようです。

昭和だって、山にゴミ捨てちゃダメだろうよ。

工事現場を離れるとまた静かな山道に戻ります。

とくに、四尾連峠から市川に下る道は登山で登る人はほとんどいないでしょう。

みんな自動車で四尾連湖から登るでしょうから。

下るにつれてまた紅葉の世界になります。

途中、碑林公園への道を分けて、金毘羅神社方面へと進みます。

しかし、この辺りからクロメマトイの大群がまとわりついて不愉快です。

もう、ずーっと付いてきます、鬱陶しい!

せっかく良い雰囲気なのに、結構イライラします。

そうこうしているうちに金毘羅神社に到着。

この土地の山の神も兼ねているのでしょうか。

燈篭もふっ飛んでました、ふっ飛んでないのもありましたが。

もう、すっかり夕方ですなぁ、もうすぐ下界です。

クロメマトイは相変わらずついてきます、多い瞬間で20匹くらいいるんじゃないかな、鬱陶しい。

おおう、もう下山口だぜ。

ポンっと舗装路に飛び出て終了しました。

緑の柵の左側の階段から下りてきました。

指導標もなんもありません、知らなかったら取り付けないじゃん。

地元で用事がある人以外にこっちから登る人なんてほとんど居ないのでしょう。

もう後は、市川大門駅に行って帰るだけなんだけど、途中に市川郷の二ノ宮なんてあったので、つい立ち寄っちゃいました。

古そげな神社です。

沿革てきには千三百年前あたりからあった的な事が記してありました。

神社を出て、駅に向かいます。

すっかり夕日、無事でなによりでした。

2023年の続きで御坂山塊の主稜を歩けて良かった、宿題がひとつ減った感じ。

市川大門駅から身延線で甲府経由で帰宅しました。

おしまい