2022.12.29
今年最後の散歩はどこにしようか…
昨年の最後はたしか八ヶ岳の編笠山に登ったんだっけ?
今年はちょっとそんな気分でもなく、近場をぶらついて済ませたい感じ。
まぁ、西鎌倉あたりをぶらっとして、日が暮れたら稲村ヶ崎あたりで富士ちゃんでも見て帰るかな?
大船から湘南モノレールに乗って西鎌倉で降りる。
湘南モノレール滅多に乗らないので、少しテンションがあがる。
結構揺れたね。
モロに住宅街な西鎌倉の街を歩きはじめる。
普通の住宅街ながら山側には畑も散見される。
先ずは、駅近の龍口明神社へ。
すでに初詣の準備完了な状態でした。
ド金色の竜の像がありました、まぁ龍口だしな。
でも、ここって地名の龍口からだいぶ離れているけどなぁ、と思っていると記念碑に由来が記してあった。
記念碑によると、この神社、元は江ノ島駅のすぐ近くにある江ノ島寺の隣にあったのだけど、関東大震災の時に全壊して、同じ場所に再建したけど皆の意見に押されて現在の位置に移築したのだとか。
江ノ島の弁天信仰と、この神社は関係が深くて、どちらも海人族が開いたものだろう、ここの海人族は竜の信仰がある事と、熱海からの流れなどからおそらく安曇氏の事なのかと思ったけど、江ノ島は三女神を祀っている事から宗像氏が開いたものと言うし、どっちなのだろうか?
ご神木のタブノキだったかな?
因みに、この神社のお隣に経六稲荷があります、小さい稲荷ですが、庚申塔があったりします。
庚申講と神道の関係ってどうなってるんだろうか?八百万って事でOKなのかな?
龍口神社を後にして、鎌倉広町緑地に向かう。
この緑地も都市化で開発が予定されていたけど、都市林として平成13年に鎌倉市が保全する事にしたのだそうだ。
平成13年って20年くらい前だけど、個人的には結構最近だと思う、最近まで(もしかしたら今でも)開発の危機にあるのかも。
横浜市もそうだけど、自分が物心ついた頃(45年以上前)には神奈川の自然はもうすっかり破壊しつくされて、尻の毛まで抜かれて何も残ってなく、その時僅かに残った雑木林とか里山とかは大切に保存されて破壊される事は最早ないと思っていたけど、その後もずっと破壊され続けてきました、えっ、こんなとこ壊して家なんて建てられるの?って所まで。
全体的に道が細く、ガスとか水道とかどうすんの?って所もインフラを無理矢理整備して家やマンションがどんどん建つ、人口が増える増える!
全国的には人口が減少してきているけど、こっちはまだまだ増え続けています、私が住んでいる地域は2045年まで人口が増え続ける予想で、雑木林の持ち主が亡くなると土地を上手く相続できなくて売地することになり、そこにマンションだったり戸建が建つのだけど、それがサクッと売れちゃいます。
その逆の現象がここでないどこかで起こっているのでしょう、人がどんどん減ってる所が…
そしてこういう緑地公園みたいな所に辛うじて残った谷戸の風景を往時を偲んで眺める事になるのです。
ここは、保存された谷戸の風情を楽しむ事ができます。
冬枯れの谷戸、良い雰囲気、里山って冬枯れが似合いますね、落葉樹が多いからかな?
谷戸の風情を堪能したら七里ガ浜方面へ向かいます。
七里ガ浜へ丘陵を越える所から、逗子方面の海が見えました、富士ちゃん方面にも展望がありましたが、富士ちゃん雲で見えません。
鎌倉、逗子の山の中にはタイワンリスがたくさんいます、この緑地にもたくさんいてとても賑やかでした、越冬前の蓄え時で活発に動いているのでしょう。
鎌倉広町緑地を抜けて、大船駅で買ったパンがあることを思い出しました、緑地内で食っとけばよかったと後悔したけど戻るのもナニだし、仕方なく緑地に面した公園でパンを齧っていると、犬にちょっと似ている鳴き声が近づいてきました、パンを齧ると鳴き声が大きくなります。
たぶん「それをくれ」といっているのでしょうが、声はするけど姿は見えず…
すいませんねぇ、俺だけ食っちゃって、なんて思っている内に全部食っちゃった。
喰い終わるとパッタリと鳴き声は止んだけど、声の主はたぶんハクビシンじゃないかなと思う。
自宅の傍でも聴いた事があるハクビシンの鳴き声と同じだったし…
基本、ハクビシンは人に物乞いしたりしないだろうけど、実はハクビシンって人に結構懐くみたいで、餌付けされたことがあるヤツならこういう事もあり得るかなと、、なんだかちょっと切ない感じ。
気を取り直して、雨乞い池へ
池にはサギ。
日蓮と良寛が雨乞い対決して日蓮が勝ったという旧蹟、すぐ近くに縁のお寺もあります。
ずっと休業している様子、少々荒れていました。
もう再開しても良いのではないでしょうか。
お寺を後にして、七里ガ浜のもプチっとセレブな住宅街を抜けていきます。
プチセレブな街をちょいと歩くと海岸にでる。
七里ガ浜駅に入る江ノ電。
海岸に出た途端、観光客でゴチャっとしだしてきました。
海岸にあるセブンイレブンでコーヒーを買ってほんやり海と観光客を眺めながら立ち飲みし、稲村ケ崎に向かいます。
稲村ケ崎が見える、もう日が沈む。
日が沈みました。
今日は一日霞んだ感じだったけど、夕方になると富士ちゃん逆光になるのでシルエットがクッキリ見えてきます。
江ノ島の灯台のイルミネーションが点灯されたところで、寒くなったので帰るか。
さて、鎌倉へ帰るか、藤沢へ帰るか、はたまた江ノ島駅からモノレールで大船へ帰るか。
鎌倉はどうせゲロ混みだから×、江ノ島からモノレールも乗り換え面倒くさいから×なので、藤沢へ帰ります。奇跡的に江ノ電が座れて、快適に藤沢到着。
せっかく藤沢駅に来たから、藤沢市民のソウルフード名店街の古久屋でラーメンでも喰って帰るかと思って行くと、古久屋が結構混んでました、そして敗退。
転戦して、名店街ビル1Fの昭和感が濃厚なスタンドカフェでラーメンとコーヒーすすって帰りました。
東海道線のホームから眺める名店街ビル
名店街ビルはその全てが現存する昭和ダンジョンです、生ける昭和、しかも結構にぎわっていて皆に愛されています。
そんな名店街ビルが生き残っている所にも藤沢市の懐の深さを感じちゃいます、もちろん普通の街にある普通の店なんかも当たり前にあります。
さすが財政力指数全国38位(783中)、自治体人口37位(792中)!!
微妙な順位だけど馬鹿でかい政令指定都市も入ってるし、そんな中での順位なんでかなりのモンです。
千葉の船橋とか松戸なんかも結構すごいけど、昭和ダンジョンないからね。
おしまい































