麻綿原高原のアジサイと大東崎の海浜植物群落 | 写真小話

写真小話

私が撮影しながら散歩した備忘録的な記録

2022.07.09

2週間前に行って、まだ咲いていなかった麻綿原高原のアジサイの再チャレンジである。

このアジサイは正確に言うと、麻綿原高原にある妙法生寺というお寺に植えられているアジサイである。

でこの麻綿原高原は房総半島でも結構先端というか山の中というか…

令制国でいうと上総と安房の境目の草深いところ。

京浜湾岸--房総半島のワープ穴、「東京湾アクアライン」からかなり離れていて時間がかかる。

でもアクアラインのおかげで、いつもの週末の様に寝坊しても日帰りできるんだよね。

で、その妙法生寺の駐車場(500円)より歩き出してすぐにある六地蔵が上の画像。

そして次に登場するのが、この看板。

お寺の看板にしては、妙な圧を感じます…

そしてお寺に入ると。

ここの定番です。

そして、先の看板にあったように、ユニークな仏像が次々登場します。

まぁこんな感じ。

ボケとか運とか、衆生の抱えるだいたいの願い、悩みに対応しています。

そして、このお寺の一番高い所に登って、お堂の前から周囲を見渡すと、このお寺の地理的ポツン感が体感できます。

う~ん、見渡す限りの低い山山、陸の孤島感あります。

こんな所にあって、拝観料も取らず良く維持しているなーと言うのが正直な感想。

まぁ、無理がないなら良い事なんだけど。

アジサイは画像の通り、青いのがほとんどだけど、紫系もちょいちょい混ざります。

アジサイがスゲー咲いているのだけど、スケール感が写真に納まらねぇ…

きれいだね、青ばっかで鎌倉の明月院みたいだけど、どっちが良いとかではなく、素朴さとスケールが違う。

さよなら、妙法生寺。

麻綿原高原を後にして、どこに行こうか…

時間はすでに15時半なので、寄ってもう一か所くらいか?

雲が多いから夕日的なものはダメだろうなー

久しぶりに関の犬岩でも見て帰るか、と車を走らせたら急に気が変わって大東埼とそこにある海浜植物群落のスカシユリを見てみたくなった。

あー遠ざかる方向だよと冷静に思うけど、行って見たくなったら止まらない。

安房小湊まで南下して海岸に出るとあとは海岸沿いに北上する。

車を走らせながらなんとなく、勝浦から夷隅の海辺の街を眺めて気づいたのは、だいぶ「シャッター」が増えちゃったなと言う所。

パチンコ屋なんかも廃墟になってたりしてると目立つなー

人口が減っているのだろうか?

そんなこんなで海浜植物群落に到着。

今時分はスカシユリが盛況な筈である。

あれっ?

咲いていなくはない…といった状況。

つぼみはおろか、スカシユリの個体数が往時の数より圧倒的に少ない。

因みに、かつてのスカシユリはこんな感じである。

これで咲き始めである。

ところが今は

寂しい限り…

あれのせいだ!台風だ、15号か19号だったか2019年に東京湾を北上したヤツ。

あれがこの辺を高波で洗ったに違いない。

植生もショボくなってる気がするし…

この海岸の殺伐とした風景が好きであるが、海浜植物群落の衰退はいただけない。

復活する日はくるのだろうか…

植物群落を後にして、大東埼で海でも眺めて帰るか。

 

大東埼にはかつて

こんなキャラクターが置いてあったけど、現在は…

これに代わってました。

アマビエじゃなくてトリビエなんだって、ふうん。

第二次大戦のときのレーダー施設の礎らしい、三浦半島にも戦跡が多く残っているけど、房総にもやはりあるよなぁ、首都防戦の要だし。

気が付けば、ネムノキの季節になっていた。

房総半島はネムノキが多い、ネムノキは川沿いの湿った土地を好むので、穏やかな小川がたくさんある房総に多いのも道理である。

 

おしまい