2022.06.17
本当なら、房総半島の麻綿原高原のアジサイでも見に行こうと思ってました。
でも前日に呑みにいって帰りが遅くなっちゃって、本日、もう起きられませんでした。
で、まぁ、いつものように遅く起きて朝飯を食って、でも散歩に行きたいなぁと、思索しているとふと小岩の菖蒲を思い出し、行って見る事にした、天気もいいしね。
京成線に乗って江戸川駅下車。
江戸川駅はこじんまりした下町の駅。
すぐさま駅近の「北京飯店」にてラーメンとチャーハンを食す。
まったく、ラーメンとチャーハンを食べに来てるのか、散歩しに来ているのか私にも分からなくなってきた。
でも、こういう地元の中華屋が大好きなので仕方がない。
ラーメンとチャーハン喰っておなか一杯。
そして、すぐ近くの菖蒲園に向かう。
歩き始めてすぐに江戸川に到着する。
眩いばかりに広がる緑は、まるでどこか地方の河川敷のようだ。
広い河川敷にポツンとある菖蒲園、菖蒲はまだ咲いてました。
この界隈は5000年前は栃木県あたりまで広がる海だったそうな。
3000年前あたりで隆起して陸地ができ始めて人が住み始めたらしい。
江戸川をはさんで対岸の千葉県には高台があるけど、小岩側は低くて大昔は結構ジメジメした所だったのだろう、河川の氾濫にも悩まされたに違いない。
江戸時代以降、利根川からの水を関宿で引き込み東北からの物資を銚子から利根川沿いに運んで関宿を経由して江戸川を下って運んでいたらしい、遠回りだな!だけど陸路よりも効率が良かったのだろう。
この菖蒲園あたりは第二次大戦後に堤防内だけど人が勝手に住み着いて集落ができていたのだそうな。
その集落を立ち退かせて、できた跡地に菖蒲園と野球場を作ったという事らしい。
そんな話を聞くと、ちょっと微妙な感じだな。
そういえば、河川敷に勝手に家を建てて住んでる人たちは多摩川にもいたけど、今でもいるのかな?
菖蒲園はきちんと整備されていて、いろんな品種の菖蒲が見られます。
睡蓮の池もありました。
憩いの場になっています。
京成線がガタゴトと通過して行きます。
菖蒲園を後にして江戸川を千葉側に渡る。
そういえば、登山の先輩でこの界隈に住んでいた人がいて、言葉遣いから立ち居振る舞いまで、いかにも江戸っ子然とした方だったけど、本人曰く「ここいらは下総の国だから、俺は江戸っ子じゃねんだ!」と言っていた。その時は江戸川区は江戸でしょ、思ってたけど、律令制の区分で仕分ければまぁ、下総だね。
江戸時代にはこの界隈で作った野菜を江戸に供給していたそうな。
目の前にある高台は国府台、かつては城があって古戦場にもなっている。
その城跡の里見公園を目指す。
里見公園にバラ園があった。
この公園、里見と名付いているように、里見氏の城跡なのかな?
里見氏は鎌倉幕府の開府に貢献していたり、その後敵対したりで、なにかと鎌倉と縁があります。
まぁ千葉って神奈川からは海を渡って隣なので、意外とつながりが深いのです。
里見公園の次はじゅんさい池緑地に向かう。
じゅんさい池公園。
日が沈み始めてるよ。
こんな所でじゅんさいが見られるか期待していたけど。
大きい池にはじゅんさいは生えていませんでした。
奥の湿生植物池に生えている様だけど、あまりに鬱蒼としていて何が何やら分かりません。
もういいや。
じゅんさい池緑地を後にして、もう矢切駅から帰ろうかと思ったけど、もうすぐ日が沈みそうだったのでもう一度、江戸川を目指す。
河岸台地から江戸川へ降りる階段が良い味だしてました。
江戸川河川敷に到着すると間もなく日が沈み始めた。
そういえば、社会人になりたての頃、我が家の山の神と埼玉の関宿から葛西臨海公園まで江戸川沿いを自転車で往復したことがあったなぁ、ずいぶん昔になっちゃったけど。
久々に夕日を見た気がする。
おしまい
























