【急告】
総合テレビ 5月19日（水） 午前0:25～ ※5月18日（火）深夜（再放送）
※ＮＨＫスペシャル公式サイト「ビジョンハッカー～世界をアップデートする若者たち～」
ビジョンハッカーとは、「目の前の課題解決に取り組む」だけにとどまらず、その課題を生み出すシステムや背景にも注目して、これまでにないやり方で挑む人々。
※上記公式サイトより引用
ハックシリーズの本の紹介記事にも書いた通り、「HACK（ハック）」という言葉のもともとの意味は「問題をサクッと解決する」ということである。
番組では経済格差によってもたらされる教育格差の格改善に取り組む若者、雇用の安定に向けて立ち向かう若者、貧困地域で雇用を作り出し生活を自立させようとする若者を取り上げている。
どれもみな素晴らしい取り組みなので、詳細は実際に番組を観て確認していただきたい。
これらのビジョンハッカーの活動は素晴らしいが、この記事の主旨はこの番組が以下の３点を指摘していたということをアピールすることにある。
１．現代の社会問題の多くは「これまでの世代が解決できないままの問題」であるという指摘
社会が発展を目指していくなかで、それに伴って発生した多くの問題の解決には失敗し続けてきたという事実を、我々は重く認識する必要がある。
２．過剰な自己責任論についての指摘
「現状の貧しさは本人の努力が足りないからだ、なぜなら社会は公平で平等だから。」というロジックに基づいて、過剰な自己責任論がまかり通っている。
３．一人一人にもっとできることがあるということの指摘
「過剰な自己責任論」と「仕方がないという諦め」の足の引っ張り合いのような状況に対して、個々人の側にもっとできることがあるということをビジョンハッカーは実証している。
未来に希望を感じられる社会問題のドキュメンタリー番組であった。