小山龍介、小室淑恵「RELAX HACKS!」マガジンハウス2010 第1章 | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

 「RELAX HACKS!」はリラックスのための小技とでも言うような工夫ネタを集めた本である。

 

RELAX HACKS!


 昨日の記事の通り、今週は1日に1章ずつ、各章の内容を紹介していく。

 

 (この本の概略と紹介の趣旨については昨日の記事を参照されたい。)

 

 まず、目次の「第1章 モーニングハック」の内容は以下のとおりである。

 (「」は個別に後述している項目)

01:朝、コップ一杯の水で目を覚まそう
02:太陽の光を全身に浴びて朝を感じよう
03:タイマー付き照明で気持ちよく目覚めよう
04:ベランダで太陽の光に感謝しよう
05:植物に水をやって朝を楽しもう
06:軽快なカフェミュージックで一日をスタートしよう
07:twitter で起床報告をしよう 
08:朝の支度パターンを決めて余裕を持とう
09:「ながら作業」で朝の時間を有効活用しよう
10:朝食はシャトルシェフで野菜スープを味わおう 
11:焼きたてのパンの香りは幸せの香り
12:デロンギで掩れたコーヒーを飲もう 
13:大きな声で挨拶をして元気を出そう
14:落ち込んでいるときほど無理に笑顔を作ろう
15:朝、30分の運動で身体を目覚めさせよう
16:半身浴による早朝デトックスは、体調管理に効果大
17:顔は身体の状態を示すサイン
18:ヘアカットは腕のいい美容師に頼もう 
19:曜日ごとに着ていく服を決めておこう
20:ポッドキャストで笑って一日をスタートしよう
21:朝は普通列車に乗って出動しよう 
22:通勤電車の中で一日をシミュレーションしよう
23:ひと駅手前で降りてオフィスまで歩こう
24:やることを6個に絞って気持ちを整理しよう 
25:朝メールで業務の見積もりを「仕組み化」しよう
26:夜の残業をするくらいなら、朝の「前業」をしよう
27:仕事に取りかかる前に書類を捨てよう 
28:刺激と覚醒 

 この本では紹介されている工夫は全部で89個なので、この第1章には比較的多くの項目が含まれていることになる。

 

 「朝を制する者は1日を制する」とも言われるくらいであるから、ここにウェイトがあるのはもっともである。

 

 何か自分にとって役立ちそうな項目はあっただろうか。

 

 朝の一杯の水や運動がいいという項目があるので、この章は案外当たり前のことが多いという印象である。

 

 一度は聞いたことがあるような内容は、「今の生活に取り入れてみたらどうかな?」と一考してみるぐらいでよいかもしれない。

 

 個人的には、人の睡眠は浅くなる周期が1.5時間(90分)間隔なのでそれを考慮して寝起きのタイミング考えるということをずっとやっている。

 

 これは朝7時に起きるなら寝るタイミングは1.5時間の倍数で逆算して、夜の11時30分または午前1時に寝るのが良いということである。

 

 また、午前0時に寝るのであれば朝8時に起きればいいから朝8時まで寝るよりも、朝7時半に起きる方が起きやすいということでもある。

 

 「12:デロンギで掩れたコーヒーを飲もう」は、「なぜデロンギ?」と思われた方も多いのではないかと思う。

 

 実にその通りで、要は手間いらずで美味しいドリップコーヒーが淹れられて香りが楽しめるとよいという話である。

 

 「10:朝食はシャトルシェフで野菜スープを味わおう」も同様で、「シャトルシェフ」は余熱調理器具の名称。

 

 余熱調理器具に寝る前に野菜を仕込んでおけば、調理に時間のかかる野菜スープが朝できているという話である。

 

 調理器具の工夫を勧めてもいるので、この観点で調理器具を見直してみるのは良いと思う。

 

 その他、幾つかの項目に個別に触れて終わる。

 

【07:twitter で起床報告をしよう】

 仲間とSNSで起床の報告をすることで早起きができるようになるという話。

 今風の方法だと思った次第。

 「ストレスになりすぎないように」というアドバイスは良かった。

 

【18:ヘアカットは腕のいい美容師に頼もう】

 「腕のいい美容師」がモーニングハックにどう関係しているのかと思ったら、朝の髪のセットまで考えたカットをしてくれるという話だった。 

 美容院にいくタイミングも定期的に予約しておくとブレなくて良いというアドバイスもあった。

 確かにそうではあるがなぁ……

 こうしたことをあまり気にしていない自分に気づいたがどうしたものだろうか……(苦笑)

 

【21:朝は普通列車に乗って出動しよう】

 混み合っている急行よりも、混み合わない普通列車で行く方が良いという主旨であった。

 リラックスのための一案としてはアリかもしれない。

 通勤時間を短くするという考え一辺倒でなくてよいという意味では、早起きした日は普通列車で行く、項目23の「ひと駅手前で降りてオフィスまで歩こう」と組み合わせて、晴れて時間に余裕があれば歩くといったバリエーションを増やすという考え方もできる。

 

【24:やることを6個に絞って気持ちを整理しよう】

 あまりやる気がでない時は、やることリストを作るところから始めるといいという話。

 6個というのは、これが実践上は効果的だったからということだったので、個数にこだわりすぎる必要はないだろう。

 

【27:仕事に取りかかる前に書類を捨てよう】

 この項も、タイトルからだと内容がわかりにくい。

 要は集中して取り組む前にはウォーミングアップが重要という話で、書類を整理することそのものが重要という内容ではなかった。

 

【28:刺激と覚醒】

 この章のまとめとして、「視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感すべてによい刺激を与えることが大切」(p77)という話。

 確かに、いろいろな点にこだわっていけばこのくらいいろいろできるという内容にはなっていたとは思うが、個人的には「こだわりすぎな気もするなぁ……、贅沢な話だなぁ……」といった感もあった。

 

※明日の記事に続く