映画「ピース・ニッポン」 | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

年初の記事はさっきこの作品に決まりました。

映画「ピース・ニッポン」

tvk(テレビ神奈川)の元旦放映の録画を観たら感動しました。


「製作期間8年。四季折々の絶景を、圧倒的迫力と美しさで映画化。
数年間に一度だけ、"一期一会"でしか出会えない神々が宿る美しい瞬間があります。本作は8年もの歳月をかけてその場所が最も輝く瞬間を追い求め、全国47都道府県・200箇所以上で撮影された映像を厳選し映画化したものです。空からとらえた見たことの無い絶景の数々、そして知っているようで知らなかった日本人特有の精神やルーツも紐解いていく、壮大でドラマチックな旅」

公式サイトより抜粋

 

▼Amazon Prime Video

 

絶景をウリにするテレビ番組がこれだけ増えた時代に、それでもあえて制作した映画作品とはどんなものかと思ったが、素直に感動した。

 

監督は中野裕之さんというドキュメント系の映像作家の方だった。

 

「お寺と神社の違いを、海外の人と同じくらい知らない世代が増えました。
この映画は、日本を映像や写真や音声で後世に遺すプロジェクトが作り上げた、日本の美しい映像を見ながら、日本人の精神の歴史や全国の美景を一度に見ることができる、いわば日本のベスト盤です。」
公式サイトのコメントより抜粋

 

監督の中野さんのコメントの通り、ただ自然を撮っただけではない、主張がちゃんと感じられる作品であった。

 

自然が凄いのは確かにわかった。

でもそれを人間が感動する映画にしたのは、人間にとって実に凄い事だ。


※蛇足と思いつつも、以下はネタバレありの感想

 

 

第1部 日本人の精神

 神道と仏教、日本の名城、梅雨の由来などが解説され、日本人でありながらも日本人の精神とは何か全然知らないことがまるわかりになってしまうパート。

 

第2部 日本の四季

 本当に、改めて四季があるというこの意味を感じさせられるパート。

 「四季なんてあって当たり前じゃないか」と言いたくなったが、観た後では「当たり前にある所に生きているのだから」、それならば生きている間にもっと堪能したいと思わされた。

 

第3部 一期一会の旅
 概ね二時間の作品であるが、後半の約一時間は第3部となり、本当に絶景の連続となる。
 映像については、もう眼が点で空いた口が塞がらなかった。(笑)

 と、大袈裟に書いているようですが、案外本当。

 

 個人的にはBGMの一部にバッハの珍しいアレンジが使われていてセンスを感じた。

 エンドロールのクレジットを確認したら「ゴルトベルク変奏曲 清水靖晃&サキソフォネッツ」だった。

 

 ゴルトベルク!

 

 チェンバロかピアノでしか演奏されない曲のサックスアレンジだ!

 

 そしてもう一度観直したが、やはりこの映像を見ながらこの音楽を聴くというのはバッハ好きには感動である

 

 

 

参りましたので、これから近所の神社に本当に参ります。

 

今年も「日々是本日」でいきましょう!