NHKのEテレに「100分de名著」という番組がある。
いつの間にかレコーダーに毎回録画がセットされていて、既に一年分くらい録画されていた。
各回 25分×4週 = 100分 で毎月一冊の名著を紹介するという番組である。
2019年6月は「アルプスの少女ハイジ」だった。
シュピリ『アルプスの少女ハイジ』 2019年6月 (NHK100分de名著)
566円
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かなり前から知っていた番組ではあったが、敢えて「名著」と謳っているところに取っつきにくい感じがしていた番組であった。
いつから始まっていたのか確認してみたところ2011年4月からだった。
うーむ・・・・・・、まずは「ハイジ」を観てみるか・・・・・・
なるほどねぇ。
さすがNHKである。名著のガイドとしてよく出来ている。
これを観て名著を読んだ気になるのは難しいが、読む前のガイド、あるいは、読んだ後の振り返りのお伴としてはかなりいい内容になっているように思う。
著者の略歴、時代背景など作品解説の標準的な内容だけでなく、舞台となったスイスのマイエンフェルトの風景や映画作品の映像も観ることができた。
名著の本文は朗読によって紹介されるのだが、安達祐実さんの朗読もなかなかよかった。
各回 25分×4回で100分という長さは、どちらかというと物足りないくらいに感じた。
アニメが有名な「ハイジ」だが、これを観て、原作については知らなかったなぁと改めて感じた。
大人が読んでも十分に面白いという説明にも説得力があった。
各回のタイトルは以下の通りである。
第1回 山の上に住む幸せ
第2回 試練が人にもたらすもの
第3回 小さな伝道者
第4回 再生していく人びと
もう一度テキストをよく見てみる。
シュピリ『アルプスの少女ハイジ』 2019年6月 (NHK100分de名著)
566円
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テキストの表紙には小さくこう書かれている
「『喪失と再生』の体現者」 ※右上
「試練が教えてくれる豊穣な自然、家庭・社会の意味」 ※左下
原著が書かれたのは1880年~1881年であり、時代背景としては都市化・工業化が進むヨーロッパであった。
情報化社会へと変化しつつある現在の日本においても、
共通の時代的意義があるのではないかと思われる。
ハイジ (上) (岩波少年文庫 (106))
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ハイジ (下) (岩波少年文庫 (107))
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