「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」 第108話 ミミズとお気に入りの糞の山 | 日々是本日

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アジャン・ブラム「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」

第108話 ミミズとお気に入りの糞の山

 

 

親友だった僧侶同士が生まれ変わった後の寓話である。

 

---あらすじ---

親友だった二人の僧侶が死後に生まれ変わった。

一人はディーバ(天上人)になり、もう一人は糞の山に住むミミズとなった。

ディーバは昔の親友が懐かしくなり彼を探した。

方々を探し回ったあとで、ディーバはミミズとなった彼を糞の山で見つけた。

そして、

「さあ一緒に天国へ行こう。」

と誘った。

ミミズは言った。

「そっちにも素敵な糞の山はあるのかい?」

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仏の慈悲は我々に手を差し伸べているのに、

我々はミミズの如くであるのだ。


最後はどんな話なのかと思っていたが、

期待は裏切られなかった。

 

とは言え、えらく耳の痛い話でもある。

 

お気に入りの糞の山を這い回りながら、

この本の話を繰り返し思い出すことだろう。

 

マインドフルな心は、ありのままである。