アジャン・ブラム「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」
第84話 自由な生活
マインドフルな毎日へと導く108つの小話
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著者が刑務所で瞑想を教えていた時の、受刑者との自由についての話である。
---あらすじ---
刑務所で瞑想を教えてい著者は合間に僧侶の生活の話をした。
朝は4時に起き、禁欲的で物を持たない質素な生活は、
環境的には刑務所よりも厳しいものであった。
ある受刑者は、「ここに移ってはどうか」と言った。
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敢えて、刑務所よりも厳しい生活を送る人々がいるのはなぜだろうか。
著者は、居たくない場所にいればそこは刑務所であり、
刑務所という言葉の本質はここにあると言っている。
そして、自由ということは今いる場所や状況に満足することであり、
本当の自由とは欲望からも自由であることだと言う。
欲望からの自由を体現するということは、
刑務所よりも厳しい生活に満足するということなのである。
知足の蹲踞(つくばい)が思い出される。
そういう生活を送る日々が来るかどうかはわからないが、
まずは刑務所から抜け出そう。
マインドフルな心は、今に満足する。