一〇三歳になってわかったこと 第三章 自分の根 | 日々是本日

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この項のタイトルは「自分が一切である」となっている。

 

自分の「根」は今まで触れたすべてからできており、

「根」とはその人自身の一切であると言う。

 

篠田さんは、自分の根がつくり出すかたちや線を、

見えるように表現したいと思ったそうである。

 

これは、自分の根というものは自分では直接には、

見えないということではないだろうかと思う。

 

「養分を吸収して

 支えるのは、

 自分という根っこ。」(p102)

 

まとめはこうなっている。

ここだけ読めば、

だからいい養分を吸収して根っこを作るのが大切である、

とも受け取れる。

 

タイトルが「自分が一切である」となっていることをもう一度考えてみる。

 

一切が自分なのである。

 

自分の根っこを見て、あまりに貧弱だったらだったら困るじゃないですか。

 

自分の「根」がどんなだかわからなのに、

その上に立っているのは不安ではないですか。

 

だから勇気を持って、敢えて自分の根を見たいのだと思う。